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リュカ伝の外伝
天使とラブソングを……?(第5幕)
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が早いんだよ」
「はぁ、なるほど」

「とは言え大半が素人だろうし未経験だろうから、僕一人じゃ荷が重いな。ちょっとグランバニアから民間人の助っ人を連れてくる事にするよ」
「リュカさん……ピエッサさんを巻き込むつもりなら反対です。彼女にはマリーの相手をして貰ってるだけで、相当の負担になってますからこの件には巻き込まないでほしいんですが!」

「それは父親である僕が一番解ってる。ピエッサちゃんをサンタローズに連れてくる事はしない……でも聞きたい事があるから、今日会いに行こうとは思ってる。だからレクルトの今日の予定を教えろ」
ピエッサさんという方に会うのに、レクルトさんの居場所を聞くのは?

「正直、大まかな行き先は分かってるけど、今現在何所に居るのかは分からないですね。ですが確実に掴まえる事の出来る時間と場所は知ってます」
「何でお前がそんな事知ってんだよ? レクルト君のストーカーか(笑)」
お姉ちゃんの疑問は尤もだが、口には出さなかったし、今のは言い過ぎだと思う。

「ウルフは宰相として、軍の要人と大臣各人の休日の大まかな居場所は把握してるんだ。万が一にも他国が攻め込んできた場合『居場所が分からなくて呼び出せませんでした〜』なんて言い訳で、軍事行動が遅れて被害が出たら目も当てられないだろ。それを避ける為に有事の際の行動を把握してるんだ。感情だけで人を貶すんじゃありません!」

「ご、ごめんなさい……」
理由を聞いて納得。
お姉ちゃんも納得して素直に謝った。でも顔はお父さんに向けて……ウルフさんに謝って。

「一応聞くが、お前が俺をヘッポコと貶してるのは、感情に左右されて無く理由があるからなんだろうな?」
「いや、純粋に感情で貶してますけども、何か問題でも?」
いや国際問題でしょ!

「……で、何時で何所だったらレクルトを掴まえられる?」
「アイツ久しぶりにピエッサさんと休日が合い、しかも給料日直後って事でかなり気合い入れてデートする予定なんです。で、ディナーに高級レストランを予約しちゃってて……ここ数日、超浮かれてました。ウザかったぁ」

なるほど……そのお二人はお付き合いしてるから、ピエッサさんに会いたい場合はレクルトさんの予定を聞けば良いのね。
久々のデートで奮発するなんて素敵じゃない。

「んで何所で何時(いつ)なんだよ!?」
「あぁ……はいはい。今夜20時に港地区の“マーレ・パラシオ”ってレストランでイチャイチャするそうです」
言い方……

「ほぅ……本当に奮発してるなぁ。マーレ・パラシオって10階建てのビルの最上階にある港を一望できるオシャレなレストランだろ? 本当にお高いぜ。まぁアイツも軍高官でそれなりに高給取りだから、生活には支障が無いだろうけど……」

お父さんとウルフさん
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