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至誠一貫・閑話&番外編&キャラ紹介
◆外伝・参◆ 〜白蓮、奮闘す?〜
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では公孫賛殿には、葦毛の騎馬隊指揮をお願いしますぞ」
「任せておけ。……で、具体的にはどうすりゃいいんだ?」

 一刻半後。
 勝負は決していた。
 こんなに淡々と語れるのは当然、我が軍の勝利で終わったから。
 陳宮の策とは、葦毛ばかりを集めた騎馬隊と歩兵隊で軽く一当て。
 当然、賊軍には馬が目につく。
 数の上では劣勢だから、頃合いを見て兵を退かせる。
 勢いに乗った賊軍をそのまま引き付け、伏兵のいる場所まで誘い込む。
 で、伏兵に怯んだところに呂布率いる精鋭が突っ込み、切り崩す……って寸法だった。
 策自体は的中し、賊は大混乱に陥った。後は呂布の鬼神の如き働きで、数多くの賊が屍と化していくばかり。
 私も兵を率いて乱戦に加わり、それなりに敵を倒した……と思う。
 まぁ、呂布が暴れてくれたお陰で、賊が完全に浮き足立っていたのはあるけど。
 結局、賊軍は大将以下、四割程が死傷した時点で降伏して、戦は終わった。
「おおー、大勝利ですな」
「……こいつら、弱い。弱いけど、悪い奴。死んで、当然」
 はしゃぐ陳宮と、淡々と話す呂布。
 二人はそれでいい。
 ……けど、私はそうはいかない。
「負傷者の手当ては済んだか?」
「いえ、まだかかります!」
「急がせろ。降伏した連中の武装解除はどうなった!」
「はいっ! 只今確認を!」
 戦の後始末、これも実に厄介だ。
 とにかく、やる事が多く、しかも全てを迅速に終わらせる必要がある。
「なあ、お前達。何か手伝って……」
「……お腹空いた」
「おおー、それはいけませんなぁ。すぐに用意させますぞ!」
 ……どうやら、そんなつもりはないらしいな。
 仕方ない、いつも通り私一人でやるしかないな。
 客分である連中に、あれこれと命令する訳にもいかないしなぁ。
 ……なかなか世の中、ままならないな、全く。


 ともあれ、諸々の事を片付けて、北平に戻れたのが、出撃して十日後。
 あまりにもあっけなく決着がついた上、あの呂布が来たという噂が広まった結果。
 大小の盗賊共が慌てて逃げ出したり、自主的に投降してきたりと、思わぬ余波があったらしい。
 らしい、ってのは、戻ってからそんな報告を受けたからなんだが。
 ……当然、盗賊がいなくなるのは喜ばしい事なんだが。
 その分、私のやるべき事もまた増える訳で。
「……これ、全部か?」
「はっ」
 執務室に入った私を、落款待ちになっている書簡の山が待ち構えていた。
 十日分の元々の書簡と併せてだが、これを片付ければ終わりじゃない。
 その間にも、新たな書簡はやって来る。
 せめて、落款をすればいいだけの状態になっているのならともかく、文官が起案して清書しただけの状態が大半。
 ……つまり、その分も私がやらな
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