スーパーロボット大戦OGs
0026話
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スが今回の次期量産機のトライアルに出ていればどうなっただろうか。
純粋に性能だけで言うのなら、R-1直系の機体であるエルアインスが勝るのかもしれないが、フレーム換装システムによる汎用性の高さと、何より永久機関である時流エンジンを考えればエルアインスと互角に渡り合うのも可能だろう。
だが……
「あら、どうしたのアクセル? 何か考え込んで」
「いや、もし今回のトライアルに時流エンジン搭載機が出ていたらどうなったかと思ってな」
俺の言葉に何か少し考える様子を見せるが、すぐに首を左右へと振る。
「それはちょっと無理だと思うわ。時流エンジンの特性、つまりある程度の上限はあるとは言え永久機関であるというのは大きいアドバンテージになるでしょう。機体設計に関してもその点を有効に使えば決してエルアインスには劣らない筈よ。でも、現時点の時流エンジンには量産機用としては大きな欠点がある」
「コスト、か」
「そう。何日か前にヴィンデルから時流エンジンのレポートを回してもらったのだけど、あれに書いてある内容が事実なら動力炉の時流エンジンだけでエルアインスを3〜4機は製造出来てしまうレベルよ。それに搭載する機体に関しても考えると、恐らく時流エンジン搭載機1機を用意するコストでエルアインス5機分くらいにはなると思う。いくら性能が良くても、まさか量産機に乗る一般の兵士が5倍の戦力差をどうにか出来る訳じゃないでしょう? 一部のエースパイロットはともかく」
やっぱり無理、か。
時流エンジンのコスト高は、以前モントーヤ博士に相談された事があり理解はしていた。もう何年かして技術的に進歩すればもう少しコストを低くするのも可能だとは言っていたんだが。
モントーヤ博士とのやり取りを思い出していると、レモンの話が続く。
「私なら時流エンジンは量産機じゃなくて、エースパイロット用の機体強化に使うわね。それならある程度コストが高くなってもその分パイロットが活躍すれば十分に元は取れるんだし」
「なるほど、エースパイロット用か。それはありかもしれないな」
レモンの話に頷いたのはヴィンデルだった。興味深そうに俺とレモンを見ている。
「どうしたんだ?」
不思議に思い尋ねてみると、ヴィンデルは口元に笑みを浮かべながら話し始める。
「俺達にとってのエースパイロットは誰だ?」
「それはもちろんアクセルでしょ? 実行部隊の隊長なんだし」
「そう。つまり時流エンジンをアクセル用に使うというのは有用な使い方となる」
「は?」
一瞬、ヴィンデルの言っている事が分からなかった。
いや、俺がエースだというのは理解しているつもりだ。この1週間というもの、マルティン、アル、ボビー、フルスト等とかなり厳しい実機訓練を行ってきたが、その中で
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