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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第六十三話 それぞれの穏やかな日常とスーパー銭湯   ★
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っとゆっくりと時間をかけていくしかないんやろうけど。
 もしかしたらずっと変わらんかもしれんけど、そんな未来を思い浮かべて苦笑してまう。

「そういえばそろそろお風呂の準備もできたかしら。
 お湯加減見てきますね」
「うん。よろしくな」

 お風呂場に向かうシャマルを見送りながら、シグナムとヴィータは和え物を食べ始める。

「ふむ。主はやての調理とは比べるべくもないが、シャマルのこれも悪くはないな」
「うん。とりあえず腹には入る」
「あかんで、シャマルかて努力しとるんやから」

 辛口な二人を軽く嗜めつつ、和え物に手を伸ばす。

「うん。おいしいやん。
 ほら、ザフィーラも、あーん」
「あーん」

 ザフィーラにも和え物を食べさせる。
 そんな時

「きゃああっ!!」
「シャマル?」
「なんだ?」

 シャマルの悲鳴が我が家に響き渡った。
 何事やろ? お風呂場で何かあったんやろうか?
 転んだりして怪我とかしとらんとええんやけど。

 心配やからお風呂場に向かおうとするよりも早く

「ごめんなさい!」

 リビングに駆け込んでくるシャマル。
 元気に駆けこんできたんやから、転んだりとかはしとらんみたいや。

「お風呂の温度設定間違えてて、冷たい水が湯船一杯に」

 崩れ落ちるシャマルってそんな落ち込まんでも、それぐらいの失敗誰にでもあるんやし。

「沸かし直しか」
「そやけどこのお風呂の追い炊き時間かかるからな」
「シャマル、しっかりしてくれ」
「ごめんなさい」
「シグナムさ、レヴァンティン燃やして水に突っ込めばすぐ沸くんじゃ」
「断る」
「即答かよ」

 普通はシグナムのような反応やと思うで。
 大切な相棒をそんな事に使おうとは思わんやろ。
 いや、それ以前に

「よう考えたら、こんなしょうもない事に魔力使ったらあかんやん。
 シャマル、ポストに入ってたチラシの束、まだ取っといてあるか?」
「はい。今週の分だけですけど」
「ちょっと持ってきてな」
「は、はい」

 私が何をしたいんかよくわからんで首を傾げとったけど、私の記憶が間違ってないんやったら、あのチラシがまだあったはずや。

 シャマルからチラシを受け取って

「え〜と、あっ、これや」
「海鳴スパラクーア、新装オープン?」
「記念大サービス」
「なにこれ?」
「皆で入る大きなお風呂屋さんやね」
「皆でですか!?」

 シャマルが少し頬を染めて、驚いとるけど

「勿論、男女は別やで」

 混浴とかあったりするんやけど、ここにはないやろうしな。

「温泉に滝の打たせ湯、泡のお風呂に、バイブレーションボディマッサージバスに紅茶風呂。
 いろんなお風呂が
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