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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十八話 赤き流星   ★
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〜い」
「明日は朝から病院です。
 あまり夜更かしされませんよう」
「は〜い。ほんならお先にいただくな」
「はい」

 主はやて達がリビングからいなくなり、ザフィーラがこちらを向く。

「今夜の件、どう考える?」
「フェイト・テスタロッサ達の事か?
 それとも衛宮とリンカーコアを蒐集した白い少女の事か?」
「両方だ」

 両方とも色々と思う事はあるが、後者の件はかなりややこしい。

「テスタロッサに関してはいい腕だ」

 上着の裾を捲ってみせるとそこには赤くなった傷跡がある。

「お前の鎧を打ち抜いたか」
「澄んだ太刀筋だった。良い師に学んだのだろうな。
 武器の差がなければ少々苦戦したかもしれん」
「そうか。
 だがフェイト・テスタロッサも蒐集した少女の友人なのだろう?」

 そう。
 後者の件がややこしいというのもテスタロッサと衛宮との繋がりもあるからである。

「ヴィータの話しではそのようだ」
「その少女を衛宮が救ったというならばフェイト・テスタロッサとも衛宮が友人である可能性は高いか」
「ああ、それに管理局の件もある」

 今回の戦闘でテスタロッサは嘱託魔導師と名乗った。
 そして衛宮は初めて会った時に管理局に個人的な知り合いがいると言っていたが、その知り合いが嘱託魔導師のテスタロッサの事なのか、それとも他の局員なのかもはっきりしない。

 もっとも嘱託魔導師は正式な管理局魔導師とは異なるとはいえ管理局に関わりのある者が戦ったのだ。

「管理局に我々の存在が知られるのは避けられんだろうな」
「いずればれてしまうのだ。
 それが少し早まっただけの事だ」

 私の言葉にザフィーラが問題ないように言うがその通りでもある。

 闇の書の666ページをすべて埋めるには大量の魔力がいる。
 どちらにしろページ分全ての蒐集をしていけば魔力強奪の関連事件として管理局が動き出す事になるだろう。

「確かにそうだな。
 それにこの海鳴の地の管理者が衛宮というのは変わらない。
 気になるとすれば」
「衛宮があの少女を襲われたことで、管理局に我々の事を話す可能性か」
「そうだ。
 だが衛宮の性格上、それもあまり考えられんが」

 衛宮が事情も何も聞かずにいきなり敵対するとも考えにくい。

 我々が戦いを望んでいないという想いも前に話している。
 さらに結界を破壊した後、我々が撤退するまで一切攻撃しようとする素振りすら見せなかった。
 
「衛宮から伝書なりを待つだけか」
「ああ。
 だが衛宮と話すまでは家の警戒はより一層気をつけた方がいいだろうな」
「そうだな」

 念話でシャマル達にもザフィーラと話しあった事を伝え、管理局が邪魔してくる事を考えて、今
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