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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十六話 新たなる戦い ★
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るハンマーの恐怖に目を閉じる。
だけど衝撃は来ることなく、鳴り響いたのは金属がぶつかり合うような音。
そして、目の前には見覚えのある黒いマントと金色の長い髪。
「ごめん、なのは。
遅くなった」
「ユーノ君?」
横にはよく知る男の子の顔があった。
「仲間か?」
一旦私たちから距離をとる赤い子が発した言葉に
「友達だ」
静かにでもしっかりと『友達』と答えてくれた。
「フェイトちゃん」
「大丈夫。なのはは私が守るから」
こんなボロボロで、全身が痛くてたまらないのにその言葉がとてもうれしかった。
side 士郎
クラウン中将に連れられて一室に入る。
「座ってくれ。
今お茶でも」
「私がしましょう。
慣れていますから」
「……そうだったね。
ならお願いするよ」
「コーヒーを? それとも紅茶を?」
「紅茶で」
クラウン中将と自分用に紅茶を用意して、ソファーに座る。
「で二人だけで話したい事とは?」
「予想がついているだろうが、魔術の技術提供についてだ」
予想通りか。
だがこの問いかけの答えは決まっている。
「前にも言ったはずです。
私が技術を教えるメリットがありませんと」
「だな。
まあ、この問いかけは議会で必要な形だけのモノでね。
これから士郎君が海鳴に帰って交渉すらままならなくなる状況で、何の交渉なく帰したら多少問題になるからね」
「なるほど。
では話はこれで終わりですか?」
これで話が終わりならいいのだが。
「いや、別件がある」
世の中そうもいかないのものだ。
「何でしょう?」
「これは魔術というよりも海鳴に関する事だ」
「海鳴に?」
海鳴に?
どういうことだ?
話が見えてこない。
「現状、海鳴に管理局の関係者が入る事すら士郎君の許可がいり、監視をしたい本局側ではそれを快く思っていない。
だが力づくになればこちらにも被害が出る上、前の会議の時に魔術に非殺傷設定がないとのことから戦えば少なからず死傷者がでる。
そこで別のアプローチから海鳴に局の人間がいなければならない状況を作ろうとしているらしい」
「別のアプローチですか……」
「そうだ。
もっとも本局の強硬派で私とは折り合いが悪くて詳しくは調査中だが」
どういうことだ?
海鳴は管理外世界だし、世界ごとならまだしも世界の特定地域のみという状況。
いや、この事は後だ。
「なんでこんな情報を?」
「管理局には強硬派もいるが、士郎君との関係をこのまま続けていきたいという穏健派の人間も少なからずいるという事を話しておきたかった」
「……ク
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