暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十六話 新たなる戦い ★
[5/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ケーテン!」
変形してできた部分から噴き出てくる炎。
先ほどとは比べ物にならない位の速さ。
最初の一撃は辛うじてかわす。
「うおおおお!!!」
連続で放たれる二撃目。
かわせない。
レイジングハートをしっかりと握りしめてシールドを張る。
でも
「っ!!」
シールドが一瞬で砕かれて、レイジングハートに突き刺さる。
懸命に踏ん張るけど
「ハンマー!!!」
「きゃあああ!!」
ものすごい勢いで吹き飛ばされる。
吹き飛ばされる中で、必死に身体を丸めて受け身をとれるようにする。
「ケホッ!」
何とか受け身をとって止まった身体で自分の今の状態を把握する。
ここは……どこかのビル。
吹き飛ばされた勢いでビルの中に突入してしまったみたい。
「……早く出ないと」
あの赤い子は接近タイプで、フェイトちゃんのように速いのではなく、強力な一撃を放ってくるタイプ。
それにこんなビルの中のような狭いところじゃ、私の特技が活かせない。
でもそれは敵わなかった。
赤い子は窓からさらに襲いかかってくる。
「でええ!!」
「レイジングハート!!」
「Protection.」
こんな狭い場所じゃ逃げ場もない。
出来るのは渾身の魔力を込めてバリアを張って受け止めるだけ。
バリアを張りながらディバインシューターなどで距離をとろうにも、全力でバリアを張って受け止めるだけで精一杯。
その中で
「ぶち抜け!!」
「Jawohl.(了解)」
さらに膨れ上がる赤い子の魔力。
徐々にハンマーの先端はバリアに食い込んでいって、バリアを突き破った。
凄まじい衝撃と共に背中に奔る痛み。
「っ!」
叩きつけられて呼吸が乱れて声も出なくて
でも、そんな中でも赤い子がこちらに向かってくる足音だけはちゃんと聞こえていた。
思い通りに動かなくて、震える手でボロボロになったレイジングハートを赤い子に向ける。
「はぁ、はぁ」
痛みで荒くなる呼吸。
霞む目で赤い子を見つめる。
そんな中静かに振りあげられるハンマー。
―――こんなので終わり?
冷静な思考がもう終わりと、なのははここで終わってしまうのだと教えてくる。
―――いやだ。
―――お母さん、お父さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん
―――アリサちゃん、すずかちゃん
―――ユーノ君、リンディさん、エイミィさん、クロノ君
―――アルフさん、プレシアさん
―――フェイトちゃん、また会いたかったのに
―――士郎君、このままお別れなんて嫌だよ
振り下ろされ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ