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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十六話 新たなる戦い   ★
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の結界が誰が張ったのかもわからない。

 だけど士郎君がいない今戦えるのは私だけ。
 それにこっちに向かってくるというなら私の事も気がついてるはず。

 士郎君の訓練の時の言葉を思い出す。

「相手が向かってくるならこちらが迎撃しやすいところ、戦いやすいところを選べ」
「戦いやすいところ?
 士郎君ならどこを選ぶの?」
「俺なら辺りを見渡せるビルの屋上。
 ここなら弓を使って長距離から先手を取る事も出来る自信がある。
 あとは俺の家だ」
「士郎君の家?」
「ああ、魔術師にとっては自身の研究を行うところ工房には、俺にとっては離れだが家の敷地全体に結界を張っている。
 勿論家にも張っているけど」
「結界があると戦えるの?」
「魔術師にとっては工房を守る結界は防衛じゃなくて攻勢、外敵を排除するためのモノだからな」

 私は魔導師だし、家に結界も張ってない。
 なら家で迎え撃つ意味はない。
 私のスタイルは砲撃と誘導弾の遠距離戦。
 視界を阻む遮蔽物がなくて砲撃を撃ちやすいところ。
 
「行こう。レイジングハート」
「All right, my master」

 私はバリアジャケットを纏い、空に上がる。


 
 そして降り立ったのはビル街にある一際高いビル。
 
 周囲に視線を向けながら、足を肩幅に開いてすぐに動けるようにレイジングハートを握り締める。
 
「It comes.(来ます)」

 レイジングハートの言葉と共に正面から飛来する赤い閃光。

 このまま突撃?
 それなら近づいてきたところをかわしてから

 頭の中で戦いの流れを組み立てていく。
 だけどそれは

「え!?」
「Homing bullet.(誘導弾です)」

 閃光の正体が結界を張った子じゃなくて、魔力弾という事に霧散する。

 それもただの魔力弾じゃない。
 誘導弾。
 もしかわしても追尾されちゃう。
 だから

「っ!! くうっ!」
 
 誘導弾をシールドで受け止める。
 
 重たい!
 誘導弾はシールドにぶつかっても、シールドを突き破ろうとしてくる。

 そして今の私は誘導弾の防御で動けない状態。

 もし士郎君ならこんな隙を見逃すはずがない。

「で、ディバインシューター!」

 シールドを維持しながら二個のディバインシューターを作り出す。

 予想通り襲いかかってくる赤いバリアジャケット来た子がデバイス……だと思うハンマーを振り上げる。

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「テートリヒ・シュラーク!!」
「シュート!」

 赤い子に放たれるディバインシューター。

「ちっ! 邪魔だ!!」

 一発目を打ち払って、二発目をさらに加
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