最終章:無限の可能性
第263話「湧き続ける闘志」
[8/8]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
盤に叩きつけられる。
間髪入れず、帝はそこに突撃し、追撃の拳を叩き込んだ。
「がはっ……!?」
「お、らぁっ!!」
岩盤すら突き抜けた所で、地面に叩き落す。
そして、連続で気弾を放ち、“領域”を砕こうと打ちのめす。
「ぁあああああああっ!?」
「せぁっ!!」
すると、そこへもう一人の神が飛んできた。
帝が対処するまでもなく、転移してきた緋雪によって叩き落される。
それも、ちょうど帝が気弾を撃ち込んでいた場所へ。
「私も、やらせてもらうよ!」
魔法陣を複数展開し、そこから魔力弾を。
そして、両手を突き出し、砲撃魔法も放つ。
「……やべっ、このままだとこの星が壊れる!」
「それもそう……だね!」
気が付けば神を中心にかなりクレーターが広がっていた。
穴もかなり深くなり、このままだと星そのものを破壊してしまう。
そう考え、すかさず緋雪が地上に降りて魔法陣を展開する。
「吹き飛ばせ、“呪黒剣”!!」
その魔法陣から、霊力と魔力を混ぜた黒交じりの深紅の剣を上に突き出す。
それによって、神二人の体を上空に吹き飛ばした。
「ッ……!」
「このまま、終われるか……!!」
その時、神二人が最後の足掻きに出た。
二人して理力を集め、この星ごと緋雪と帝を仕留めるつもりだ。
「いい度胸だ……!」
「正面から、打ち砕く!」
無論、二人はそれを避けようとも防ごうとも思わない。
真っ向から、競り勝つつもりだ。
「これが、私の全力!緋き輝きよ、貫け!!“其は、緋き雪の輝きなり”!!!」
「俺の憧れた存在なら、この程度……!憧憬を描け!“力を示せ、我が憧憬よ”!!!」
理力の極光に対し、“意志”の極光が放たれる。
二筋の極光同士がぶつかり合い、衝撃波を撒き散らす。
周囲の岩が浮き上がる程の力場が発生し、極光の威力が見て取れる。
「っ、ぁ……!やっぱり、地力は凄まじいね……!」
「けどなぁ、俺たちだって、負けてねぇ!!」
拮抗していた極光の内、緋雪と帝の極光が一回り太くなる。
直後、拮抗が崩れ、一気に敵の攻撃を押し切る。
「ぅ、ぁあああああああああああああっ!!?」
そして、極光に呑まれた神二人は、そのまま消え去っていった。
“領域”が砕かれたのだ。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ