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魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
最終章:無限の可能性
第263話「湧き続ける闘志」
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盤に叩きつけられる。
 間髪入れず、帝はそこに突撃し、追撃の拳を叩き込んだ。

「がはっ……!?」

「お、らぁっ!!」

 岩盤すら突き抜けた所で、地面に叩き落す。
 そして、連続で気弾を放ち、“領域”を砕こうと打ちのめす。

「ぁあああああああっ!?」

「せぁっ!!」

 すると、そこへもう一人の神が飛んできた。
 帝が対処するまでもなく、転移してきた緋雪によって叩き落される。
 それも、ちょうど帝が気弾を撃ち込んでいた場所へ。

「私も、やらせてもらうよ!」

 魔法陣を複数展開し、そこから魔力弾を。
 そして、両手を突き出し、砲撃魔法も放つ。

「……やべっ、このままだとこの星が壊れる!」

「それもそう……だね!」

 気が付けば神を中心にかなりクレーターが広がっていた。
 穴もかなり深くなり、このままだと星そのものを破壊してしまう。
 そう考え、すかさず緋雪が地上に降りて魔法陣を展開する。

「吹き飛ばせ、“呪黒剣”!!」

 その魔法陣から、霊力と魔力を混ぜた黒交じりの深紅の剣を上に突き出す。
 それによって、神二人の体を上空に吹き飛ばした。

「ッ……!」

「このまま、終われるか……!!」

 その時、神二人が最後の足掻きに出た。
 二人して理力を集め、この星ごと緋雪と帝を仕留めるつもりだ。

「いい度胸だ……!」

「正面から、打ち砕く!」

 無論、二人はそれを避けようとも防ごうとも思わない。
 真っ向から、競り勝つつもりだ。

「これが、私の全力!緋き輝きよ、貫け!!“其は、緋き雪の輝きなり(シャルラッハシュネー・シュトラール)”!!!」

「俺の憧れた存在なら、この程度……!憧憬を描け!“力を示せ、我が憧憬よ(トゥインクル・ロンギング)”!!!」

 理力の極光に対し、“意志”の極光が放たれる。
 二筋の極光同士がぶつかり合い、衝撃波を撒き散らす。
 周囲の岩が浮き上がる程の力場が発生し、極光の威力が見て取れる。

「っ、ぁ……!やっぱり、地力は凄まじいね……!」

「けどなぁ、俺たちだって、負けてねぇ!!」

 拮抗していた極光の内、緋雪と帝の極光が一回り太くなる。
 直後、拮抗が崩れ、一気に敵の攻撃を押し切る。

「ぅ、ぁあああああああああああああっ!!?」

 そして、極光に呑まれた神二人は、そのまま消え去っていった。
 “領域”が砕かれたのだ。
















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