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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第3話 ゼウスの海に彷徨う大地
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ひっきりなしでしてな、念の為に報告しておこうと思ってのぅ』
佐渡からの報告に、有賀と沖田は眉を顰めながら顔を見合わせる。
本来であれば戦闘即応の第一配備としたいところをワープによる乗員の疲労を考え、少しでも休息を取らせるため、有賀は思い切って第二配備としたのだが、これは予想外だった。
単なる酔いであれば良いが、もし違った場合今後の航海に差し障ることになる。
「先生、太田気象長もこちらでダウンしているんだが、今から連れて行っても良いか?」
『構わんよ、やれやれ忙しい』
「何かあったら艦内放送で怒鳴れ。コイツを医務室に放り込んでから、急いで艦橋に上がる。それと
戦闘指揮所
(
CIC
)
にも何人か要員を配置する。北野辺りを呼び出しておいてくれ」
有賀はそう指示を出しながら、太田の肩に手を回して、艦橋を後にしていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
太田を抱え、医務室に向かう途中、遠くから甲高い笑い声が聞こえてきた。
「フハハハハハ…」
「…ん、なんだ?」
有賀が眉を顰めてそう呟いた直後、突如、美優が顔を真っ赤にし、口角を吊り上げながら突っ込んできた。
「フハハハハハ!!!突撃ぃぃぃぃぃ!!!」
「!?」
いつもの武人然とした様子からは想像も出来ぬ壊れっぷりに思わず顔をしかめたが、このままでは自分達と衝突する。
そう考えた有賀は衝突する寸前で壁に寄り、片足を突き出して美優を転ばせた。
「ぐふぅ!?」
美優は思いっきり転び、そのまま床にうつぶせる。直後、美里と2人の女性士官が駆け込んできた。士官は2人ともヨーロッパ管区の宇宙軍パイロットスーツを纏っており、胸元に三本の箒で形作られた正三角形のマークを持つため、ウィッチである事が伺える。
「少佐、ご無事ですか!?」
「あっ、有賀艦長!これは一体…」
2人のウィッチが問いかけてくる中、有賀は医務室の方へ歩きつつ口を開く。
「医務室へ向かう途中、いきなり突っ込んできたんだ。わざと転ばせて止めたが、流石にやり過ぎたか?」
「いえ、この人いろんな意味で石頭なので、脳震盪程度で済んでいるでしょう。しかし、酒を浴びる程呑んだ直後みたいな事になろうとは…」
美里が渋い表情を浮かべながら美優を小脇に抱え、女性士官達―ペリーヌ・クロステルマン少尉とミーナ・ヴィルケ中佐は不安そうな表情で後に続く。そして医務室に入ると、多くの乗組員がげっそりとした表情で詰めかけていた。
「おいおい先生、こりゃ一体何事だ?」
「どうやら2日酔いみたいな症状を起こした様じゃの。特にワープが終わった後にこうなった連中ばかりじゃから、『ワープ酔い』とでも命名するかの」
「無重力空間で酔い
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