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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第3話 ゼウスの海に彷徨う大地
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す。
怪しいという域を遥かに超えている大陸に近づくことは危険を孕むが、少なくとも木星のメタン海に永遠に沈むよりはマシである。
周囲には浮遊する岩塊が多数認められ、「大和」と「天城」の進路を妨害していたが、士官学校にて航海科を優秀な成績で卒業していた島の腕は確かで、後に続く「天城」も、飛行機に近いワイドリフティングボディを使って気流を捉え、「大和」の後に続きつつも、不意に寄ってくる岩塊を巧みに回避する。
岩塊を抜けるともう目前に大陸の岸が迫ってきていた。大陸上部の部分が、のしかかるように近づいてくる。
「総員、衝撃に備え!」
有賀がそう命じて、彼自身も椅子の手すりに手を据えた数秒後、大きな音と共に激動が襲った。
軟着陸とは言うものの実際には強行着陸で、2隻は胴体着陸した航空機のごとく、艦底をガリガリと音を立てて引きずりながら勢いよく直進し続ける。このままでは大陸の反対側へ抜け落ちてしまうだけである。
「後進一杯!さらに付近の山に向けてロケットアンカーを打ち込め!アンカーが突き刺さった瞬間に姿勢制御スラスターを吹かして姿勢を整えながら減速する!」
「了解!」
有賀の指示に従い、島は左側に見えた山に向けて、左舷ロケットアンカーを射出する。間接接続型ケーブルが入っている鎖で繋がれ、制御されているロケットアンカーは高速で山の方に向かって飛び、地表に突き刺さる。同時にチェーンがぴんっ、と伸び、「大和」は地表を横滑りしながら逆噴射による減速を掛ける。「天城」も右側に見えた山に向けてロケットアンカーを飛ばし、「大和」とは反対側の向きに滑りながら減速を掛ける。
「前方に湖らしき大きな液体の反応があります!」
「おし、それをクッションにして止まるぞ!総員ショックに備え!」
2隻は急速に振り回されながら、最後は前方に迫っていた湖に突っ込み、大きな水柱を立てる。そして水柱が消えた時、2隻はロケットアンカーを伸ばしているほうとは逆の方向に傾きながら停止していた。
「…ふぅ〜」
艦橋で有賀は思わず大きく息を吐く。それから島に声をかけた。
「航海長、よくやった。見事だぞ」
当の島は流石に性根尽き果てたのか、小さく会釈するのが精一杯だった。そして他の面々が顔の汗を拭うためにヘルメットを脱ぐ中、機関室にいる徳川から連絡が入って来た。
『艦長、エンジントラブルの原因がわかりました。メインエンジンの冷却装置がオーバーヒートしとります』
『「天城」より「大和」、本艦もメインエンジンの冷却装置がオーバーヒートし、過熱防止のために緊急低稼働モードに入った模様です』
「修理できそうか?」
『四時間もあれば何とか…』
「よし、急いで修理に掛かれ」
「「天城」も直ちに修理に
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