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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第3話 ゼウスの海に彷徨う大地
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め直すのだった。

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「テロン艦隊、マルズ軌道に向けて20Sノットで進行中」

 冥王星の某所にあるガミラス軍基地では、数人の男性達がオペレーターからの報告を聞いていた。

「まさか、弾道弾を迎撃されるとは…」

「従来のテロン艦とは設計思想が全く異なるようですが、弾道ミサイルを容易に迎撃する事が出来る程の火力…やはり決戦のために開発したものなのでしょうか…」

 副官の1人が推測を述べたその時、オペレーターの1人が大声を上げた。

「シュルツ司令!テロン艦2隻より余剰次元の開放反応を検知!ゲシュタム・ジャンプの傾向を確認!」

「何だと!?まさか、テロン艦はゲシュタム・ドライブを実用化させたとでもいうのか!?」

 オペレーターの報告に、シュルツと呼ばれた指揮官の男は、副官達とともに目を皿にしてモニターを見つめる。
 直後、2隻の大型艦の艦尾から、プラズマのジェット気流とは異なる、『炎』と形容する事の出来ないエネルギーの奔流が噴き出し、同時に目前に金色の環が生じる。その環の内側には星一つも見えない漆黒が広がり、2隻は揃って環の内側へ飛び込み―そして姿を消した。

「テ、テロン艦隊…ゲシュタム・ジャンプしました…」

「ほ、本当にジャンプした…」

「っ、直ちに空間航跡のトレースとジャンプ・アウト座標の特定を急げ!」

 副官がオペレーターに指示を出す中、シュルツは回線の一つを開いて、1人の部下を呼び出す。

「ラーレタ少佐、応答せよ!」

『はっ、何事でございましょうか?』

「ラーレタ少佐、新型艦からなるテロン艦隊がゲシュタム・ジャンプを行った。ジャンプ・アウト地点は未だに不明だが、ズピストとゼダンの中間地点に現れる可能性が一番高い。監視基地に配備されている艦艇及びネウロイ全艦を動員してこれの迎撃に当たれ」

『了解いたしました。テロンの火器ではこちらの対レーザー装甲は貫けません。我が基地の艦艇のみでも十分に対応出来ましょう』

 ラーレタがそう答えた直後、ワープの調査を行っていたオペレーターが声を上げた。

「ジャンプ・アウト座標を特定!テロン艦隊は間もなくズピスト付近にジャンプ・アウトします!」

 直後、モニターの中央にて、突然2隻の氷に包まれた大型艦が何もない空間から現れ、その大型艦は表面を氷を振りほどきながら通常空間に浮かんだ。

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「…こんなものか」

 地球艦初のワープを終え、南部は小声で呟く。
 体感的にも僅か1分しか経っておらず、自分達の予想とは裏腹に余りにも呆気ないテストが終わり、「大和」がワームホールから通常空間に出た事も朧気ながら認識する。


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