第十二幕その五
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「今は、なんだ。俳優さんの多くもね」
「そう、その俳優さんでね」
まさにその人でとです、つぎはぎ娘は言いました。
「お一人いないって思ったのよ」
「それは誰かな」
「ディーンさんよ」
つぎはぎ娘はジョージに答えました。
「あの人よ」
「ああ、ジェームス=ディーンさん」
「あたしあの人のファンなのよ」
「そうだったんだ」
「最高に素敵でしょ」
「あの恰好良さは特別だね」
ジョージはつぎはぎ娘にドーナツを食べつつ答えました。
「確かに」
「そうでしょ、それでね」
「あの人がいないからなんだ」
「そのことがね」
どうしてもというのです。
「あたしとしてはね」
「残念なのね」
「そうなのよ」
「だったらね」
窓の外からです、宮殿のお庭でそこに集まっている人達と仲良くお菓子やジュースを楽しんでいたバニャンさんが言ってきました。
「ディーンさんに連絡してみたらどうかな」
「ご本人になの」
「そうしたらどうかな」
こう提案するのでした。
「今大丈夫かどうか」
「来られるか」
「そうね」
その様にというのです。
「してみたらどうかな」
「いいわね」
ドロシーはバニャンさんの提案に頷きました。
「それじゃあね」
「これからなのね」
「私がディーンさんに連絡を取るわ」
「そうしてくれるの」
「私のスマホはオズの国の全ての人に連絡出来るの」
ドロシーはつぎはぎ娘に自分のスマホを取り出しつつお話しました。
「それでね」
「これからだね」
「そう、ディーンさんに連絡するわね」
「それじゃあお願いするわね」
「ええ、任せてね」
こうつぎはぎ娘に答えてでした。
ドロシーはすぐに連絡を取りました、その後でつぎはぎ娘に笑顔で言いました。
「今はカドリングの国におられるそうよ」
「あの国になのね」
「そこで映画の撮影をしていたけれど」
「それが終わってなのね」
「そう、それでね」
そのうえでというのです。
「次の映画撮影まで時間があるから」
「こっちに来られるのね」
「暫くはオフとのことだから」
それでというのです。
「こちらにもね」
「来られるのね」
「そうよ、ただね」
ここでドロシーはどうかというお顔になって言いました。
「カドリングとの距離があるから」
「今すぐには無理なの」
「鉄道や車を使っても」
「今すぐここには、は無理なのね」
「ええ、残念だけれど」
「それならね」
「僕が行こうか」
ピーターが二つの頭で言ってきました。
「そうしようか」
「ここは」
「ドラゴンはお空を飛べるから」
「そう、しかも風より速いよ」
「ジェット機よりも早く飛べるんだ」
ピーターはドラゴンの飛ぶ能力についてもお話します。
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