第十二幕その四
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「蛇でも鷲でもね」
「珍しくて」
「私もはじめて見たわ」
「ヒドラやラドンはいるけれど」
トトはこうした生きもののお話をしました。
「彼等はああした種族だからね」
「また特別よね」
「そうだね、ヒドラもラドンも一匹ずつしかいないし」
その彼等もというのです。
「やっぱり数は稀だね」
「本当にそうね」
「どうもね」
「だからピーターは珍しいドラゴンよ、これはね」
ドロシーがここでこう言いました。
「素敵な個性よ」
「頭が二つあることは」
「そうなんだね」
「あらためて思ったわ」
こうピーターに言うのでした。
「本当にね」
「僕は何とも思っていなかったけれど」
「頭が二つあることは」
ピーター自身はこう言います。
「それでもね」
「周りから見たらかなり独特なことで」
「それは個性なんだね」
「それも素敵な」
「そうよ、じゃあその二つの頭でね」
是非にともです、ドロシーはピーターにお話しました。
「お菓子を食べて甘い飲みものを飲みましょう」
「それじゃあね」
「世界中のお菓子が揃っているので」
ヘンゼルがまた言ってきました。
「好きなものを食べて下さい」
「飲みものもです」
グレーテルはこちらのお話をしました。
「色々ありますので」
「そちらもなのね」
「好きなだけ飲んで下さいね」
ドロシーに対してお話します。
「是非」
「わかったわ、それじゃあね」
ドロシーが応えてでした、そのうえで。
皆で仲良く食べて飲みはじめました、そしてです。
その中でつぎはぎ娘は歌とダンスをはじめました、最初は約束通りベーブ=ルースさんの歌でした。
その歌を聴いてです、ジョージは歌とダンスを終えたつぎはぎ娘に言いました。
「いや、その歌もね」
「どうだったかしら」
「よかったよ」
こう言うのでした。
「本当に」
「あたしが思うルースさんを歌わせてもらったわ」
「そうなんだね」
「それがよかったのね」
「そうだと思うよ」
「それは何よりよ、ただね」
ここでこうも言ったつぎはぎ娘でした。
「一つ気になることがあったわ」
「気になること?」
「これだけ子供達に夢を与えてくれた人が揃っているのに」
つぎはぎはこうも言いました。
「一人足りない気がするわ」
「ベルさんなら今は電話のことで忙しいからね」
エジソンさんが答えました。
「来られないよ」
「ディマジオ君やゲーリック君は試合中だしね」
今度はルースさんがお話します。
「こうした人達とはまたの機会にだよ」
「それと女優さんや女性シンガーの人もそれぞれお芝居やコンサートに出ていて」
マイケルさんはこうした人達のお話をします。
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