暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
最終章:無限の可能性
第262話「ミッドチルダの戦い」
[2/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
!!見ろ!敵は決して敵わない相手ではない!!」

 それを見て、レジアスは一喝するように指示を出す。
 ゼスト達の戦いは倒れていた局員も見ていた。
 そこへの一喝で、発破になったのだろう。
 次々と、諦めないとばかりに立ち上がっていった。















「この力は………」

 一方で、ミッドチルダ上空でなのは達は湧き出る力に驚いていた。
 アリシア達と同じく、平行世界の自分達の力が上乗せされているのだ。

「……なのはとフェイトだけ?」

「奏ちゃんは感じないの?」

「ええ」

 ただ、かつての神界の戦いの余波で運命が歪んでいた奏は違った。
 平行世界の自分達から独立したため、力が得られなかったのだ。

「気にすることはないわ。質の分は―――」

「―――数で補うから」

 代わりに、奏は分身魔法で数を増やす。
 鍔迫り合いを繰り広げていた“天使”を死角から斬り捨てる。

「それなら、心配ないね……!」

 すかさずなのはとフェイトの魔力弾で追撃する。
 さらにフェイトと奏が一太刀入れ、トドメになのはの砲撃魔法で消し去った。

「凄い……さっきまでと段違い……」

「油断はダメよフェイト。多分、そろそろ……」

「ッ、避けて!!」

 なのはの声と同時に、奏とフェイトは飛び退く。
 直後、寸前までいた場所を極光が貫く。

「あれは……!」

 攻撃してきた神に、奏は見覚えがあった。
 神界に突入した時、奏が敗北する際にトドメを刺した神だ。

「(確か、“集束”に関する神……!)」

 分身を逆手に取られた事で、分身全員のダメージが“集束”した際の記憶を掘り起こし、即座に次の手を予測する。

「ッ!!」

「奏ちゃん!」

 移動魔法で飛び退く。
 すると、空間が“集束”し、炸裂した。

「避けましたか」

「一度、“性質”を使う所は見たから。……尤も、避けられたのは偶然だけど」

「……なるほど」

 “パチン”と、“集束の性質”を持つ女神が指を鳴らす。
 すると、なのはとフェイトが集束させていた魔力が霧散した。

「(やっぱり……!)」

 奏達は相手が“集束の性質”だとはわかっていない。
 だが、特徴から奏はそう言った“性質”なのは見抜いていた。

「『気を付けて。相手は多分“集束”に関する“性質”。集束が関わる行動は全て干渉されると考えるべきよ』」

「『……という事は……』」

「『集束砲撃も、魔力刃も使えない……』」

 どちらも魔力を集束させて形成している。
 そのため、集束に干渉されれば今のように霧散させられるだろう。
 故に、攻撃手段は限ら
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ