第十一幕その四
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「私もなんだ」
「オズの国におられますか」
「そうなんだ」
「それで今はですね」
「この国にいるんだ」
オズの国にというのです。
「こうしてね」
「そうなんですね」
「皆のことは聞いているよ」
痩せてとてもスタイルのいい魅力的なお顔立ちをしたアフリカ系の人でした。着ている服は白いスーツです。その人がジョージ達に笑顔で言います。
「ようこそ、お菓子の国に」
「貴方はマイケル=ジャクソンさんですね」
「僕がマイケルだよ」
マイケルさんはジョージの質問に笑顔のまま答えます。
「これからも宜しくね」
「こちらこそ」
「やあ、皆来てくれたね」
上から声がしました、するとです。
そこにバニャンさんがいました、そのバニャンさんが言ってきました。
「待っていたよ」
「あんたさっき寝ていたでしょ」
「どうしてわかるのかな」
「だってここに来た時に姿が見えなかったから」
だからとです、つぎはぎ娘はバニャンさんに答えました。
「それでよ」
「わかったんだ」
「あんたみたいな大きな人は立っていたらすぐに見えるわ」
「しかし見えないなら」
「もうね」
それこそというのです。
「寝ているってね」
「察しがつくんだね」
「そして実際にそうだったでしょ」
「わしはさっきまで寝ていたよ」
「ほらね、あたしの思った通りね」
「中々鋭いな、あんたは」
「あたしは頭もくるくる回るのよ」
今は身体をくるくるさせつつ言います。
「じっくり考えたりはしないけれどね」
「頭の回転は速いということだね」
「そういうことよ」
「成程ね」
「それであんたのこともわかったけれど」
つぎはぎ娘はさらに言いました。
「その通りだったわね」
「うん、まさにね」
「当たって嬉しいわ」
つぎはぎ娘は言いつつくるくる踊りはじめました、するとプレスリーさんやマイケルさんはつぎはぎ娘の踊りを見て彼女の歌を一緒に踊ります、そこにです。
痩せた農夫の服を着た男の人が来ました、ドロシーはその人に挨拶をしました。
「お久し振り」
「暫く、ドロシー王女」
その農夫の人はドロシーに会釈をしました。
「お元気そうで」
「アップルシードさんもね」
「この人はジョニー=アップルシードさんですね」
「ええ、そうよ」
ドロシーはジョージに答えました。
「この人がね」
「この人もなんですね」
「今はこの国に来ているのよ」
「そうですか」
「もうオズの国にいるアメリカの名士の人達が揃ってるわね」
「そうですね」
ジョージも頷きます。
「本当にね」
「それは凄いですね」
「私も嬉しいわ」
「僕達を歓迎してくれてるだけじゃなくて」
「これだけの人達が来てくれるなんてね」
「嬉しいですね」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ