076話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その3
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と、遠坂さんは士郎さんにこの戦争に関して説明をしてくれていた。
聖杯戦争……七人のマスター、サーヴァントによる殺し合い。
令呪の説明など。
そしてこの聖杯戦争を監督しているという人の場所へと向かう事になった。
………んだけど、
「士郎さん。雨合羽は流石にないと思うんだけど……」
《し、仕方がなかったんだ。騎士甲冑なんてどう見ても普通じゃ無いし、隠すものが必要だったからな》
そう、士郎さんは弁明している。
まぁ急場凌ぎだから仕方がないか。
そしてとある教会……名を『言峰教会』に到着して、セイバーさんは外で待っていると言って士郎さん達は中に入っていった。
それにしても、
「ここで言峰の名が出てくるんですね」
「ええ、ネギ。これからよく見ておきなさい。言峰という人間がどういう人物か」
ネギ君の言葉にイリヤさんがそう返事を返していた。
教会の中に入っていくと、そこには背の高く十字架を首に下げていかにも神父と言った風貌の男性がいた。
だけど、表情が読み取れないのが怖いところだよね。
そして聖杯戦争について話し合われる。
サーヴァントに関しては情報は嬉しいね。
過去・現在・未来……どの時間軸からでも召喚されることがある、と……。
と、するとあの士郎さん似のサーヴァントの正体はおのずとわかるというものである。
聖杯もマスターを殺し合わせてその中から選定して選ぶというもので、悪質だなぁと思う始末です。
その中で令呪を使い切ればマスター権を失うというものがあり、ここでわたしの勘がキュピーンとなった。
その名も題して『バッドエンドその1』。
士郎さんが令呪を使い切ってマスターでは無くなったあとに誰かに殺されるエンド!
その最有力候補がイリヤさんなんだよなー(白目)。
そしてこの聖杯戦争は5回目で前回は10年前だという。
つまり、士郎さんが巻き込まれた火災は……そういうことなんだろうね。
証拠に言峰さんが言ったセリフ。
10年前にふさわしくないものが聖杯に触れて起こったのが大災害だと。
言峰さん自身も参加はしたが途中でサーヴァントを失い敗退したという。嘘くさいなぁ……。
そして士郎さんは10年前の出来事を二度と起こさない様に聖杯戦争に参加すると決めてしまった。
帰り際に言峰さんは言った。
『喜べ、少年。君の願いはようやく叶う……明確な悪がいなければ君の望みは叶わない。正義には対立する悪が必要だ』
まるで士郎さんの望みを知った風な口ぶりで、そんな事を言った。
こいつ、神父の皮を被った悪魔なんじゃないかな?
そして帰り際。
遠坂さんとはここで別れて次はマスター同士、敵ね。と感じで別れようとした瞬間だった。
『こんばんわ、お兄ちゃん。こうして会うのは二度目だね』
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