MR編
百六十話 屍者の軍勢を打ち破れ
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「ま、其れはともかくアイデアは正論だわな、入り口作るわ」
「OK」
「りょーかい!」
アイリが威勢よく還すのと同時、彼女の背後の暗闇からカラフルな閃光が伸びあがる。シリカたち三人が放った広範囲を攻撃範囲に収める魔法の支援砲撃が反撃の狼煙となって放物線を描き……着弾した。
「んじゃ、フォローたのまぁ!」
「オッケー!」
密閉された室内に反響する大音響の爆発音を聞きながら、攻撃の影響が消える前に飛び込んだリョウの身体が接敵する瞬間の踏み込みで急旋回する。横一線に延ばされた斬馬刀が暴風を引きながら攻撃の軌道に入った瞬間、刀身が緑色に輝いた。
「セェ羅あああああああぁァァァァァァァッッ!!!!」
薙刀 範囲連撃技 《乱嵐流》
緑色の尾を引きながら旋回するリョウの身体が周囲に居たエネミーを片っ端から吹き飛ばす。爆進する死の旋風は周囲に砕け散ったモンスター達のポリゴン片を帯びながら数メートルも進んで、制止すると同時に開いたMob達の穴に立て続けに二つの影が駆けこんだ。
「こっちで動きを止める!とどめ頼む!」
「おっまかせ!!」
「フッ!!」
黒い人影が空中に向けて跳ね上がる。勢いよく前方宙がえりへと移行したキリトが逆手に持ち替えた剣が青紫色のスパークを放ちながら着地と同時に地面へと突き刺さった。
片手剣 重範囲攻撃技 《ライトニング・フォール》
突き刺さった剣から周囲に向けて奔った紫電が周囲の骸骨やミイラにまとわりつき、付与された麻痺効果によって小刻みに痙攣したMob達が一斉に硬直する。HPを半分ほど削られたMob達が壁になり、二人に近づくMobの波を押し止めた隙に後に続くアイリが走りこんだ。
「ふっ……」
刀身の太刀を正面から腰に回すように大きく引く。蒼白のライトエフェクトが刀身に灯るのと同時、一歩踏み出しながら裂帛の気合と共に少女が叫ぶ。
「飛べッッ!!!」
カタナ 範囲連撃技 《大旋風車(おおつむじかざぐるま》
アイリの姿が一瞬霞み彼女の周囲に蒼色の閃光が奔ると、蒼色の風が彼女の周囲を取り巻くように舞い上がる。その風に吹き飛ばされるように、彼女の周囲に居たMob達が一斉に高く吹き飛んだ。
水平の一閃に見えた彼女の斬撃は、実は二連撃の打ち上げ技だ。一撃目に下段を繰り出して足を崩し、浮かせた身体を二撃目で爆風と共に真上に向けて吹き飛ばしているのである。
「もいっちょ……!」
そして跳ね上げたMob達が地面に落下するよりも前に、硬直から回復したアイリは次のソードスキルの構えに入る。肩に大きく引いて構えた姿勢の太刀に今度は薄緑色の光が灯り、彼女の目線の高さまで跳ね上がった敵の身体が落下してきた……瞬間。
「だいこんおろし!!」
「何言ってんだお
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