暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
第3部〜希望と絶望の宝石〜
第11話『君はまだ信じられるのか?』
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キュゥべえをロードスラスターで撃ち抜く。
翌日、まどかはさやかに呼ばれてある駅のホームにいた。
「さやかちゃん、大丈夫?」
「まどか、やっぱり、あいつの言うとおりだった。」
「あいつって?」
「あの転校生の仲間。」
「雅先生のこと?」
「そう。前に言われたんだ。願いと我欲を間違えるなって。私、最初は上手くやれるって、マミさんみたいな正義のヒーローになれるって、ずっと思っていた。だけど、やっぱり私はどこかで見返りを、願い以上のものを求めていた。」
さやかはまどかに仁美が恭介に告白したこと、恭介がそれに応えたこと。自分はそれが怖くてできなかったこと。そして、それに強い憎しみと絶望を覚えてしまったこと。
「おいさやか!雅から話は聞いた!無茶するな!」
そこに杏子もやって来るが、杏子はある異変に気づく。
「おい…なんだよ、その
罅
(
ひび
)
…」
さやかの顔には、紫色の罅が現れていた。
「あたし、もう駄目みたい…」
さやかの大切な規模となる思い出がさやかに過る。
『恭介、奇跡も魔法もあるんだよ。』
その思い出は紫色の罅と共に砕け散る。
「あたしって、ホント馬鹿…」
そして、さやかのソウルジェムは濁りの頂点を越えて砕け散る。
「実に興味深いデータがとれる。ファントムが生まれる世界で魔法少女が絶望した時、どうなるか。」
物影からキュゥべえが観察する。
「キュゥべえ、最初からそれが狙いか。」
キュゥべえの隣に雅がやって来る。
「ここは今や仮面ライダーの世界の一部となっているんだ。ここはこう言うべきかな。さあ、実験を始めよう。」
砕け散ったソウルジェムはグリーフシードとなり、辺りに魔女結界が展開される。
「ゥオオオオオォッ!」
さやかのソウルジェムだったグリーフシードから人魚の魔女が生まれ、
「美樹さやかの魂は死んだ。今の私はファントムのマーメイドだ!」
さやかの肉体はファントムのマーメイドに変貌する。
「おい、どういうことだよ!どうしてさやかが魔女になったんだよ!」
杏子は狼狽えた。
to be continued.
次回予告
「ついに見つけた願いの魔女。それが罠だとは知らずに…次回『決戦の日』」
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