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優しい犬と我儘な猫の思いやり
第一章
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いうと。
「まだなの」
「うん、クラスにね」
 茉奈は母にこのことを話した。
「お友達いないの」
「誰ともお話出来ないの」
「もうグループが決まっていてね」
 クラスの中でというのだ。
「それぞれ」
「それでなの」
「そこに入れないの」
「そうなっていて」
 それでというのだ。
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