暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga15望まざる再会〜Frustrating timing〜
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と思うの、わたしだけ?」

わたしがポツリと漏らすと、「みんな同じ思いだって」ってルミナが肩を竦めた。セレスやクラリス、あのミヤビですらも頷いたんだから、ルシルのキレっぷりがヤバい。当のルシルはと言うと着弾点をジッと見詰めたまま。

「大丈夫なの? その、ガーデンベルグを今ので間違って斃したとかない?」

「ない。あの程度で勝てるなら、俺はもうとっくにセインテストの悲願を果たし、この世には居ない」

「そ、そ・・・っか」

――尽滅の蹂躙軍(フエルサス・デ・オクパシオン)――

ぶわっと周囲に出現したのはわたし達やガーデンベルグ達の幻影。これは逃げられるって嘆息してると、『全騎、合図とともにしゃがめ』ってルシルからの指示。徹底抗戦する気だよこれ・・・。とりあえず従わないとわたし達も被害を受けそうだし『了解!』って返事はしておく。

『今!』

ルシルは胸の前に掲げてた両手の平に発生させてた球状の竜巻を握りしめてに剣状にしたところで合図を出してきた。それに従ってわたし達が一斉にしゃがみ込むと、バッと左右に勢いよく開いた。

――凶鳥の殺翼(コード・フレスヴェルグ)――

フッと頭上を通過したのは、大気というか空間すらも歪ませるほどに強烈な風の刃。その数不明、数えきれない。ルシルの前方200度に拡がる風の刃は無数の幻影を斬り飛ばし、7本の槍によって巻き起こった粉塵を斬り裂いて、倒れ伏してるレオン(仮)を庇うような位置取りなガーデンベルグに迫る。

「おらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

――風雅・斬烈閃――

ガーデンベルグが片手剣を振るって連続で放ったのは風の刃。初撃は?き消されて、2撃目も消されて、最後は剣を捨てて両手で風の刃を鷲掴んだ。

――勝神の投閃(コード・ガングラーズ)――

ルシルはさらに追撃のための大きな光槍を作り出して、「ユルソーンを出せ!」って声を荒げながら投擲。ガーデンベルグは風の刃を握りつぶし、迫る光槍を右脇に挟み込むようにして受け止め、軌道をレオン(仮)から外してから解き放った。

「ユルソーンを使えって? 冗談。それはつまり、お前らを殺すってことだぜ? どんな呪いにかかって死ぬのが望みだ? 1年間苦しみ抜いて死ぬ呪い? 1年間ハッピーになるが死に際に全身から血を噴き出して死ぬ呪い? いろいろあるが・・・、俺がユルソーンを抜く相手はお前じゃない」

ガーデンベルグの“いろいろあるけど”の先はよく聞き取れなかくて、ルシルが「なに?」って聞き返すけど、アイツはそれに答えずに「あぁ、時間切れだ」って肩を竦めた。

――創世結界フィエスタ・デ・デスペディダ――

その時、世界が一変する。岩石地帯だったのに足元が草原になっていく。これはフォード(仮)の「創世結界!」だ。問
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