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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga15望まざる再会〜Frustrating timing〜
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は、アイツが持っている神器ユルソーンを破壊した時なんだよ」

「・・・それ、もっと早く言ってくれない?」

つまりガーデンベルグをこの場で斃しても、“ユルソーン”さえ破壊させなければルシルはまだ生き続けることが出来るわけだ。ガーデンベルとリアンシェルトを斃した後でも、“ユルソーン”が無事なら・・・。ルシルとずっと過ごせるってわけになるんじゃない?って考えが一瞬ではじき出された。

――其は神域にて永く眠りし天災の王――

「向こうは貴様を狩る気のようだが、それは見過ごせん。プリムス陛下。ガーデンベルグを連れて先に戻ってくれ。ここは我ひとりで十分だ」

――我らの願いの元、王に盾突く者共を屠るがため、いざ天にて目覚め、地に向け高らかに謳え――

「それはそれで不安ですわね。レオン陛下は良い意味でも悪い意味でも真っ直ぐ過ぎますわ。それに、真技の発動で魔力も残り少ないでしょうに。わたくしが残りますわ。魔力はまだまだ十分ですし、何より勝つ必要のない戦闘は得意ですもの。レオン陛下こそガーデンベルグを連れて先にお戻りくださいませ」

――忠義なる炎熱。至純なる氷結――

「何でお前たちは俺を真っ先に帰らせようとする? こうなったら意地だ。俺が残る!」

――不屈なる風嵐。正義なる雷霆――

「だから! 貴様は本来こうして前線に出る者ではないだろうに!」

――希望なる閃光。無情なる闇黒。苛烈なる土石――

「いいからとっととお帰りなさいな! 兵は将の言うことを聞くものですわ!」

――其の威光を示す七つの聖杖を突き、破滅の音を打ち鳴らせ――

何だか知らないけど口喧嘩を始めたガーデンベルグ達。この隙に攻撃しちゃおうかなって考えてると、「元よりお前ら全員逃がさない」ってルシルがポツリと言った。

「確実に、ここで仕留める!!『全騎、即時離脱!』」

――一方通行(サンダルフォン)の聖域――

――サビオ――

ルシルからの思念通話でわたし達は何を考えるより早くその場から離れる中、高速移動系の魔法を持ってないセラティナはミヤビに抱きかかえ上げられながら結界を発動、ガーデンベルグ達を閉じ込めた。わたし達が行動に移ってからのガーデンベルグ達の反応も早かった。ガーデンベルグがプリムス(仮)を抱え上げて、レオン(仮)が2人を護るように後ろから抱きしめて、全身を弱々しい魔力で覆った。

――万物神の粛清(コード・アルフォズル)――

7方の空から飛来するのは30m近い長さを誇る7属性の螺旋状の槍。ソレらは一直線に結界内に居るガーデンベルグ達の元へ突き進んで、ズンッ!と突き刺さった。7属性の魔力爆発が起き、さらに槍が竜巻と化して周囲に魔力弾やら砲撃やらをまき散らし始めた。

「・・・やっぱやり過ぎだ
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