暁 〜小説投稿サイト〜
宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第1話 遠き星からの使者
[7/12]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ないと、有賀が助け舟を出す。
「すまないね、君達。私達は丁度メ号作戦帰りで、そいつはその時の会戦で身内を亡くしてしまったばかりなんだ。無礼を許してやってくれ…それよりも沖田提督は今どちらに?実は私も提督に用事があってね」
有賀の説明に、2人の士官は納得したかの様な素振りを見せ、古代は眼鏡の士官から手を放す。そして士官は有賀に向けて言う。
「沖田提督なら、病院区画に行かれている筈です。じゃあ森さん、行こう」
眼鏡の士官は有賀にそう答え、森と呼ばれた女性士官とともエレベータに乗り込む。それを3人は見送る中、島が古代に話しかけた。
「あの女性、火星で見たのと似てたな」
「ああ…」
「それじゃ、病院に向かうか。序でに火星で何を見たのかも、話せる範囲でいいから話してくれ」
3人はそう話しながら、地下鉄駅ブロックへ歩き始めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
極東管区大隅地下市 病院区画
「おや有賀さんに古代、久しぶりね」
地下都市の中央部にある病院区画に着いて、沖田が入院している部屋に向かう途中で、1人の女性の医者が話しかけてきた。
「碇少尉、この病院に急用ですか?」
「ええ、沖田提督の怪我の本格的な治療のためにね。生きてるのが奇跡と言われる程の怪我をして帰ってくるなんて、医者にとってはただ驚きしかないわ」
女性―碇美里少尉はそう言いながら、古代達3人とともに病院内を歩く。そして一つの部屋の前に到着し、ドアを開けると、そこには数人の男女の姿があった。
「おや有賀君、来たのか」
「来たのか、じゃないですよ提督。貴方が呼んだんでしょうが。しかも校長もいらっしゃったんですか」
有賀が沖田と、その近くに座る土方竜宇宙艦隊司令長官にそう答える中、碇は沖田の方に向かう。
「佐渡先生、具合は?」
「よく大事にならんかったなと驚く程じゃよ。だけど一応治療を施しておいて下さい」
病院区画の医者の1人である佐渡酒造が碇に説明する中、古代は前に出て沖田に尋ねた。
「沖田提督にお伺いしたい事があります!」
「君は…?」
「自分は、第七航宙団空間戦術科所属、古代進と言います。階級は少尉です」
古代の名乗りを聞き、沖田の眉がぴくんと上がる。
「古代…もしかして君は、「雪風」艦長の―」
「…弟です。提督、メ号作戦が囮だったというのは本当なんですか!?兄も、そして他の艦長もその事を知らずに死んで行ったんですか!」
古代が声を荒げて問い詰めようとし、傍にいた土方が睨みを効かせて抑えようとする。しかしその前に沖田が口を開いた。
「…君のお兄さんは立派だった。立派な男だった。多くの艦が傷を負って退くしか出
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ