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GATE ショッカー 彼の地にて、斯く戦えり
間章3 闇にうごめく征服者
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重ねながら。
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ドイツ ベルリン 


日本の次にショッカーの勢力が秘密裏に拡大しているのがここ、ドイツである。
積極的な移民の受け入れを行う現政権に対する国民の怒りはネオナチ団体への支持という形で表れ始めていた。
それから間もなく、ネオナチ団体に扇動された国民はデモを行ったが政府はデモ隊を軍を動員して鎮圧。(※第6話参照)

その事件を契機に国民の政府に向ける感情は怒りから憎悪に変わった。
ショッカーはこの流れを利用し、民衆を扇動したネオナチ団体と極秘に接触。来るヨーロッパ征服に向けて多額の金や武器などの支援を行っていた。
やがてそのネオナチ団体はドイツ版EP党と呼んでも差し支えないくらいに大規模になっていた。






ベルリンの地下にあるショッカー ベルリン支部ではとある人物の支部長就任を祝って主要なメンバーが支部長室に勢揃いしていた。


総統閣下(マインフェーラー)、ベルリン支部長就任、おめでとうございます」


「はぁ、総統と言うのはやめろと何度も言っただろう?もう余はドイツ第三帝国の総統ではないのだ」


そう言ってチョビ髭の男はデスク上の書類を整理し始めた。この男こそ、悪名高きドイツ第三帝国の国家元首として世界各国から嫌悪される独裁者の典型……アドルフ・ヒトラーその人である。
彼はWW2末期にベルリンで自殺した後、遺体を秘密裏にショッカーに回収され、後にGOD機関によって怪人ヒトデヒットラーとして息を吹き返していたのだった。



「まぁ…余の着任を皆で祝ってくれるのは嬉しいのだが…今は仕事をしようじゃないか。まずドイツ征服作戦の現状を説明してくれ。祝い事はその後だ」


ヒトラーがそう言うと"元"ドイツ国防軍参謀総長であり、カルピスことクレープスがペンでベルリンの地図を指し示す。


「ベルリン市内に広範囲にアジトや改造人間のプラントを建設中です。南はツォッセン、北はパンコとフローナウの間、東はリヒテンベルクです。
さらに裏で支援しているネオナチ団体にはSNSやインターネットを使わせ、支持者を増やさせています」


続いてハゲことヨードルが説明する。


「同団体には我々の改造人間も多く入団しており、もはや我々の傀儡です」


「そうか……順調だな」


ヒトラーは満足そうにフッと笑うと明後日の方向を向いた。
しかし、あることが気にかかり、不満そうな顔をした。



「…余は恵まれてる。敗れて死んだ身でありながらこうして息を吹き返し、改造人間にまでしてもらえた…でも何故、何故なのだ…何故、かつて部下だったゾルやゼネラルモンスターの改造素体が狼やヤモリで余はヒトデな
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