第一章
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。実にね」
「シェークスピアの役もありますね」
「マクベスだね」
「うん、それとかね」
ヴェルディが作曲したシェークスピア原作の歌劇はマクベスだけではない。オテロ、即ちオセローもあればウィンザーの陽気な女房達等を原作にしたファルスタッフもある。
そうした役も演じられる、マッチェリーニはこのことについても言う。
「色々演じられる。そのことがね」
「いいことですか」
「私はバリトンでよかった」
こうも言うのだった。
「そう、この低い声であることに感謝するよ」
「テノールでなくともですか」
歌劇で男声のメインはテノールであることが殆どだ。男の高音は歌劇においてはソプラノと並ぶ花形である。
ライモンディはそのテノールについてこうマッチェリーニに問うた。
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