NO.014 鍛冶職人
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
るかもしれないし、聞いてみるだけ聞いておきたいしね。
そこにあの三人がカイジンさんに、「リムルの旦那達に相談してみないですか?」と話している。
それで少し揉めているけど、リムルさんが、
「話してみてくれないか?」
と促していて、それでカイジンさんは今悩んでいるであろう事情を話していく。
内容によると、今週までにロングソードを20本納品しないといけないらしい。
しかもただの鋼の剣じゃなくて、『魔鉱石』という特殊な鉱石で作られた使用者の意思で成長するという剣を作らないといけないらしいんだけど、まだ一本も作れていないらしい……。
なんでも作ろうにも材料がなくて作るに作れないみたい。
うーん……それは大変だ。
カイドウさんも断ればよかったじゃないか。と言っているけど、どうにもカイジンさんを失職させたいらしいベスタ―という大臣が王様の前でわざわざカイジンさんを煽ったらしく、断るにも引けなくなってしまったらしい。
そのベスターっていう人、性格が悪そうだなぁ……。
それで事情も聴き終えて、どうするかという話なんだけど、どうにもみなさんはリムルさんをあてにしているらしい。
やっぱり昨日の回復薬で普通のスライムじゃないと見られていて、どうにかできるんじゃないかなという感じか。
《リムルさん。どうするの? なにかあてはある? その、洞窟で薬草を食べていたんだよね? もしかして鉱石とかも食っていたり……?》
《イズクは勘がいいな。まぁ、食っていたさ。俺の力でどうにかできるかもしれない。でも、捕食する剣が一本もないとあっちゃどうしようもないしな》
《それなら鉱石を渡して一本だけ作らせてみて、それを捕食して複製とかできるかな?》
《まってくれ》
それでリムルさんとの思念伝達が一回切れる。
しばらくして、
《大賢者ができるってさ》
《やっぱり大賢者ってすごいね》
となれば話は早い。
少しリムルさんと話し合って、それから、
「事情は分かった。それじゃいっちょこいつで剣を作ってみないか」
リムルさんはそう言いつつ胃袋から鉱石の結晶を取り出していた。
それに当然驚くカイジンさん達。
そりゃそうだよね。
事情も何も知らなければいきなり高純度の鉱石が出現したわけだから。
それより、ちょうどいいから、
―――スキル『解析』、発動。
僕はリムルさんが出した鉱石を解析した。
そして、仙術を使いためしに創造してみた。
すると思った通りに、僕の手のひらにはリムルさんが出した拳大の鉱石と同じものが出来上がっていた。
「カイジンさん。これも使ってみてください」
「おいおい……。旦那といい嬢ちゃんといい、そんなにポンポンと出せるもんなのか……?」
当然、カイジンさんはさらに驚いていた
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ