暁 〜小説投稿サイト〜
犬の本音
第三章
[1/2]

[8]前話 [1] 最後
「そのことはね」
「わかるのね」
「ええ、だからお父さんのことがあるから」
「方言ね」
「私もフランス語はわかって」
 それでというのだ。
「イタリア語やスペイン語もね」
「同じラテン系の言語だから近いのよね」
「そうよ、だからオペラ歌手もイタリアオペラに出られると」
 そうであればというのだ。
「フランスオペラにもね」
「普通に出られるのね」
「そうよ、方言位の違いだから」
 それ故にというのだ。
「私もわかるの。ポルトガル語もね」
「日本語と合わせて五ヶ国語喋れるのね」
「けれどどの国の言語も標準語だけで」
 ソフィアはここで曇った顔で述べた。
「文章は読めるけれどね」
「それぞれの方言はなの」
「標準語だと聞けるけれど」
 読むだけでなくというのだ。
「方言もつよくなると」
「お父さんと同じなのね」
「お父さん関西弁は何とかわかってもね」
 それでもというのだ。
「昔の鹿児島弁とかは日本語と思えないって言ってるし今の方言も東北や九州、沖縄のはね」
「わからないのね」
「聞いてもね」
「わからないのね」
「そう言ってるわ」
「それでソフィアもなの」
「フランス語の方言わからないわ」
 麻美に困った顔で話した。
「どうもね」
「それで今私に言うのね」
「ルナちゃんのことをね」
「そういうことなのね」
「本当にね」
「言葉がわからないことは困って」
 麻美はソフィアの言葉を聞いて言った。
「そしてわかるとね」
「有り難いわね」
「本当にそうね」
「じゃあこれからもバウリンガル使う?」
「そうね、流石に高そうだから買えないけれど」
「まだ市販じゃないわよ」
 ソフィアも答えた。
「試験中のものでね」
「それじゃあね」
「買わないのね」
「そういうのは買えないわ」
 試験中のものはとだ、麻美はソフィアに答えた。
「けれど売られていて安かったら」
「その時はなのね」
「買うわ、それとね」
 麻美はさらに話した。
「ルナにはこれからはいつもお肉あげてね」
「好きだってわかったから」
「ええ、それでね」
「そのうえでよね」
「お散歩もこれまでも毎日連れて行っていたけれど」
「これまで以上によね」
「しっかり連れて行くわ」
 こう言ってそうしてだった。
 麻美は実際にルナへのご飯をドッグフードからロリに国切り替えてそれから毎日二回はぜった8位に散歩に連れて行った、そのうえで。
 時々ソフィアからバウリンガルを刈りてその声を聞くと。
「ワンワン」
(早くご飯よこしなさいよ)
「あんた本当に自分のことしか言わないわね」
「ワン」
(悪い?)
「そんなのだと嫌われるわよ」
「ワン」
(これが私の生き方よ)
 こう返すルナだった、
[8]前話 [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ