第1部
アッサラーム〜イシス
再びピラミッド探索
[8/8]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
を使いながらユウリたちのところに行って、私がボタンを押したことを伝える。そしたらユウリたちは東側、西側の順でボタンを押し、今度は三人で再び私のところに向かい、最後に残ったボタンを押す。
「なあ、これオレだけ行ったり来たり忙しくねーか?」
「細かいことは気にするな」
「細かくねーよ!!」
ナギの訴えを無下にあしらい、ユウリは計画通り指示を出した。
私は緊張しながらも、なんとか言われた通りにこなす。といっても、ただボタンを押すだけなんだけど。
最後のボタンを押したと同時に、遠くでゴゴゴ……という、重いものを引きずったような音が聞こえてきた。
扉のところまで戻ってみると、さっきまであった石の扉はなく、代わりに奥に部屋が見えていた。
『やった〜〜!!』
私とシーラは、抱き合いながら二人して喜び、ナギやユウリも安堵の息を吐いた。
「おい、あれみてみろよ」
ナギが指差す方を見てみると、部屋の奥に宝箱が一つあった。さすがにこんな場所にひとくいばこはいないだろう、と思いつつ、警戒しながらナギが宝箱を開けた。
「……鍵だ」
その言葉に、皆が宝箱の中を覗き込む。その鍵は、持っている盗賊の鍵とはまた違う、重厚な雰囲気漂う神秘的な鍵だった。
そう、私たちはとうとう、念願の魔法の鍵を手にいれたのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ