第18話 全ては俺の手の中で
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に要塞周辺宙域における艦隊戦を制圧し、レンテンベルク要塞自体の攻略は中心部の核融合炉に通じる第六通路を守る装甲敵弾兵総監オフレッサー上級大将に白兵戦で苦戦させられたものの、罠を仕掛けて捕え、レンテンベルク要塞を陥落させた。
また、辺境星域を経略していたジークフリード・キルヒアイス中将も60回を超す戦闘にことごとく勝利し、占領した惑星を民衆の自治に委ねていった。
その頃、シャンタウ星域ではロイエンタール艦隊とメルカッツ艦隊が戦闘を繰り広げていた。
メルカッツは小型艇による近接戦闘により、ロイエンタール艦隊に強かな打撃を与えていく。
「敵の第三波、引きました」
「ほう、巧妙だな」
「以前と違って、行動に粘りと統一性が見られるようになりましたが」
その言葉を聞いたロイエンタールは顔を顰める。
「いよいよか……」
「は?」
「おそらく、メルカッツが前線に出てきたのだ。……となると数が少ない分こちらが不利だな。ここは引くか」
「しかし、ここで賊軍に形の上だけとはいえ勝利を与えると、敵味方の士気に与える影響が如何かと」
「ふむ……よし、ここは後退だ。このシャンタウ星域は多大の犠牲を払ってまで死守する価値のあるところではない。奪回するのはローエングラム侯にやっていただこう」
・・・・・
シャンタウ星域での戦いに勝利したメツカッツがガイエスブルクへ帰還すると、リッテンハイム候の一派の姿が見当たらず、艦影も随分と減っていた。
聞けば、リッテンハイム候はブラウンシュバイク公と仲違いし、50000隻の艦隊を率いて辺境星域の奪還に向かったのだという。
それを追って、ナトルプ上級大将とドロッセルマイヤー中将が30000隻を率いて辺境星域へ向かったとか。
メルカッツには、何故ナトルプほどの男がこのリップシュタット連合軍に参加しているのか以前から疑問だった。
自分と同じように人質でも取られたか……とも考えたが、あるいは、この行動にこそ彼の真意が隠されているのかもしれない。
いずれにせよ、この状況は良いものではい。
メツカッツはこの後の戦況を鑑み、深い溜息をついた。
* * *
辺境にあるキフォイザー星域。
ここで、リッテンハイム候率いる50000隻の艦隊と、キルヒアイス中将を総司令官とした40000隻の艦隊とで会戦が行われた。
原作とは違いキルヒアイスはこの艦隊の総司令官ではあるものの階級は中将でしかないため、原作のように僅か800隻で撹乱するとった戦法はとらなかったが、戦いの過程こそ違ったもののキルヒアイスたちの勝利という結果は動かなかった。
キルヒアイス艦隊が敗走するリッテンハイム侯爵の旗艦オストマルクを追って追撃を仕掛け、ルッツ、ワー
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