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魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
最終章:無限の可能性
第261話「海鳴の戦い」
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 京都にて、陰陽師の開祖達が戦いを繰り広げる中、東京の方でも動きがあった。
 かつて江戸で活動していた陰陽師……すなわち、とこよ達が戦っていた。

「ッッ!!」

 地上を駆け、飛び交う攻撃の嵐すら足場にしてとこよは跳ぶ。
 刀を振るい、霊力の斬撃を飛ばし、御札をばらまいて霊術を発動させる。

「くっ……!」

「本当、一人一人が強いんだから……!」

 一撃を入れて即座にその場から移動するヒット&アウェイ戦法をとこよは使っている。
 敵の数が多いため、動き続けなければたちまち被弾するからだ。

「ッ!」

 肉薄してきた“天使”の剣を刀で受け流し、その反動を利用しつつその“天使”を足場にしてさらに跳ぶ。
 別の“天使”の追撃をそのまま迎撃し、霊術で反撃した。

「ぐっ……!」

 だが、手が足りない。
 紫陽や他の式姫もいるが、そちらはそちらで戦っている。
 加え、神降しをしようにも、降ろす神も実際に顕現して戦っているため出来ない。
 故に、多数を相手にできるほど、とこよは強化できていなかった。

「しまっ……!?」

 結果、大きく体勢を崩された。
 刀ごと大きく弾かれ、完全に無防備な状態で宙に投げ出された。
 咄嗟にダメージを覚悟し、できうる限りガードをしようとして……







「ッ……!?」

 瞬時に、目の前の景色が切り替わった。

『聞こえますか?とこよさん』

「え……?」

 伝心による声がとこよの頭に響く。
 その声に、とこよは一瞬思考が止まった。
 なぜなら、その声はもう聞く事がないはずのものだったからだ。

(ふみ)……ちゃん……?」

『はい。……本当に、お久しぶりですね。とこよさん』

 それは、かつてとこよがまだ人だった時代。
 陰陽師の補佐であり、相棒でもあった百花文(ももかふみ)の声だった。

「……そっか。司ちゃん達のおかげだね」

『誰の事かは存じませんが……世界の“意志”による後押しで一時的に現世に戻ってきました。……支援は任せてください!』

「了解!それじゃあ……!」

 改めて戦闘再開。そうしようとした瞬間、奇襲される。
 だが、とこよが迎撃する前に、飛んできた矢に貫かれた。

「……成仏しておいてなんだけど……私もいるわよ。とこよ」

「澄姫……!」

 矢を放ったのは、とこよのライバルであり、この前成仏したはずの澄姫だった。
 今この戦いのために、抑止の力で一時的に戻ってきたのだ。

「それと、私と文だけじゃないわ」

「……まさか……」

 再び、とこよ達を襲おうとした敵が止められる。
 今度は強力な霊術
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