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お世話な親切
第二章
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 こう二人にそれぞれ言ったのである。
 無論別々にチームになって分かれている二人に対してそうした。二人はそのことに気付かないままこう言ったのだった。
「そうなの。先輩に呼ばれたの」
「茶室ね」
「そこに来いって言ったの」
「どの先輩が?」
「それが誰かはわからないけれど」
 どの先輩かはわからない。これはこのクラスには二人の他には茶道部の部員がおらず茶道部についてよく知らないからだ。
 それが今は格好の理由になった、それをいいことにして二人に言うのだ。
「じゃあ確かに伝えたから」
「お昼休みね」
「お昼休みに茶室に」
「行って来てね」
「ええ、わかったわ」 
 二人はそれぞれ頷くだけだった。先輩の誰かが気になったがそれでも呼ばれているのなら行くしかなかた。具体的に何で呼ばれているかも気になった。
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