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リュカ伝の外伝
天使とラブソングを……?(第3幕)
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! ……で何なんだ、この嘆願書ってのは?」
「僕とヘッポコヘンリーの間だけで事を進める訳にはいかないから、フレアさんからの嘆願書を持って来たんだよ。それがあればラインハット王家が動く理由が出来るだろ」

「なるほどな……そうなると次の書類“依頼書”ってのは何だ?」
「ラインハット王家からグランバニア王家への依頼書だ。それがあればグランバニアから人員を派遣しても内政干渉って言われないだろ」

「よく解った。では最後に“契約書”ってのを説明しろ」
「本当に何も解ってないのか!? 契約書は契約を締結する書類で……」
ほとほと嫌気がさした顔でリュカさんが説明を始めるが……

「契約書の意味は解ってる! そういう意味じゃなくて、この契約書を発行した業者の事だよ! “謎のコンサルタント プーサン”って誰だよ? 怪しすぎてサインできるかよ!!」
確かに……企業なのか個人なのかも解らない上に、自ら『謎の』と付けてる辺りが怪しい。

「プーサンは怪しくねーよ。マスタードラゴンが自分の能力を封印して人間の姿になってた時に“プサン”って名乗ってたからプーサンなんだよ!」
ああ、つまりプーサンってのは……

「じゃ、じゃぁこのプーサンってのはマスタードラゴン様なのか!?」
「何でそうなるんだよ!?」
「に、兄さん……流石の僕もヘッポコと呼びたくなりますよ……」

「な、何だよ……デールまで俺をヘッポコ扱いするのかよ!?」
「誰だってそうなりますよ父さん。今のリュカさんの言い方からすれば“プーサン = リュカさん”ですよ」
僕と同じく理解できたコリンズが実父に呆れてる。

「な、何だよ……コイツの考える事なんだから、そんなに単純だとは思わないじゃないか!」
「単純か如何(どう)かは判らないが、内政干渉にならない様に僕とプーサンは別人だよ……って言っておく。勝手に憶測する事は構わないけど、プーサンの事をリュカと呼ぶ事は禁じる」

「わ、解った……で、如何言う経緯で我が王家からの依頼が、このプーサンに行くんだ?」
HH(ヘッポコヘンリー)から来た『民間企業を派遣してくれ』って依頼を受けて、僕がグランバニアで活躍するコンサルタントに依頼を出すんだ。これでグランバニア王家は直接関わらない事になる」

「なるほど……そういう流れか。ラインハットとしてもグランバニアの民間企業に直接依頼を出す訳にもいかないからな」
「そういう事。これで筋は通るし、内政干渉にはなりにくい」
些か強引ではあるが……

「うん、理解した。それで……このプーサンってのは如何(どう)やってサンタローズの教会を建て直すんだ?」
「そんなのは解らん!」

「お、お前……建前上そう言うのは解るけど方針とかはあるんだろ!?」
「方針も何も、フレアさ
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