迷子の迷子のチー君
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ルトさん……あ、こっちの人が色々とやっていたので、お礼はそちらに」
「そうですか。改めて、ありがとうございます」
蒼髪の少女は、ハルトに改めて頭を下げた。
「あと、さっきは助けてくれて本当にありがとう」
「別にいいって。でも、窓から身を乗り出すのは危ないよ」
「はい」
ニッコリと笑顔を向けられ、ハルトは頬をかく。
「本当にありがとうございました。ほら、チー君も」
「ありがとう! お兄ちゃん!」
蒼髪の少女に連れられ、チー君はそのまま病院の入り口へ消えていった。
まどかがにっこりと見送っていたが、ハルトは動かずにじっと蒼髪の少女を見つめていた。
「ハルトさん?」
「ん? あ、な、なに?」
「どうかしました?」
まどかがこちらの顔を覗き込む。
ハルトは大慌てで首を振った。
「べべべべべ別に?」
自分の声が思わず上ずったことに、ハルトは気付くこともなかった。
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