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新オズのつぎはぎ娘
第七幕その七

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「むしろいいことの方をね」
「言うべきだね」
「その方がずっといいわよ」
「そうなるね」
「だからね」
「西の魔女のこともだね」
「いいことを言いましょう」
 こちらをというのです。
「そうしましょう」
「じゃあこのお話はこれで終わって」
「そう、そしてね」
 ドロシーはピーターを見てトトに言いました。
「ピーターのことだけれど」
「僕のだね」
「そうだね」
「大きさを変えられるのよね」
「皆位の大きさか今の大きさのどちらかにね」
「それで僕は普通に歩くことも出来るから」
 飛ぶだけでなくというのです。
「今そうしているみたいにね」
「出来るよ」
「それでよね」
「そう、だからね」 
「しようと思えば」
 それ故にというのです。
「皆と一緒に冒険も出来るよ」
「普通にね」
「それじゃあね」
「今からだね」
「僕も」
「ええ、沼地は何時でも戻れるのよね」
 ピーターに彼のお家のことも尋ねました。
「そうよね」
「住んでいるのは僕だけだしね」
「家族もいないし」
「それでなのね」
「家具も何時でも使えるし」 
 沼地の中のそちらもというのです。
「だからね」
「何時でも戻れるから」
「僕の好きな時に」
「うん、それじゃあね」
「これからだね」
「僕も」
「一緒に行きましょう」
 こうお話してでした。
 一行はピーターも昼食の場に入れて彼とも一緒に食べてです、お食事の後で冒険の旅を再開しました。その中で。
 ふとです、臆病ライオンは自分と同じ位の大きさになって皆と一緒に歩いているピーターに言いました。
「君匂わないね」
「っていうと」
「どうしたのかな」
「沼の匂いがしないね」
「泥のだね」
「うん、むしろお池の匂いがするよ」
 こう言うのでした。
「君からは」
「それはもうわかってるよ」
「沼といってもオズの国の沼だからね」
「ああ、泥もだね」 
 臆病ライオンは言われて気付きました。
「別にね」
「悪い匂いはしないよ」
「無臭かいい匂いだよ」
「そうだったね」
「それで僕のお家は沼地の中にある洞窟で」
「奇麗なね」
 そこにお家があるというのです。
「そこはお水もなくてね」
「凄く広いんだ」
「その中で暮らしているんだ」
「快適にね」
「寝る時はいつもそこだよ」
「そして二つの頭で食べて飲んでいるんだね」
 こう言ったのは腹ペコタイガーでした。
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