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リュカ伝の外伝
天使とラブソングを……?(第2幕)
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室だよぉ〜』
何でバレる嘘を吐くんだ?

「サンタローズだな……サンタローズに居るんだな!」
『うぉ、よく分かるね!?』
興奮の余り立ち上がるウルフ君……対照的にすっとぼけてる国王陛下。

「おい、やめろよ! 変な事すんじゃねーぞ!」
『いや、変な事はしないけど……する事はするよ!』
そのする事が変な事だって解らないのかなぁ?

「馬鹿野郎。他国の教会が経営不振になろうが関係ねーだろ!」
『……………え!? フレアさん、経営不振なの教会?』
あれ?

『も〜、何で言っちゃうのウルフ君!? 秘密にしてたのにぃ』
MH(マジックフォン)の画面外からシスター・フレアの声がする。
そして辻褄の合わないクレームが……

(ゴトン!)
顔面蒼白なウルフ君はMH(マジックフォン)を手から落とした。
そして自らも崩れ落ちると……
「し、してやられたぁぁぁぁぁ!!!!!」(orz)

何やら悔しそうに絶叫する。
珍しい事もあるもんだ。
だが正直、まだ何が起きたのか理解が追いついてないのだが?

「やるわねユニ……でも……」
理解できてるのかポピーが呟く。
だが表情は思わしくない。

「あら、私の勘違いでしたか……リュカ様でしたら、もう既に全てを存じ上げてると思ってましたのに(ニコ)」
ん? つまり……父さんは先程まで何も知らなかったって事かな?

「ユニさん……解ってるのか? あのオッサンが内政干渉をしない訳が無いって事を!」
「皆様こそ何も解ってらっしゃらない! リュカ様の事なら何でも知ってるぶってますけど、最もキモになる部分を理解して居られません!」
キモ……?

「何を言い出すかと思えば……『リュカ様は神をも凌駕する存在だから、不可能を可能にする』とでも言うのかよ!?」
流石に立ち上がったウルフ君が、何時もの調子で馬鹿にする。

「はぁ? “何を言い出すかと思えば”は、こっちの台詞です。リュカ様にも不可能はあります。ですが他者より可能に出来る事が圧倒的多数存在するのです!」
確かに……言われてみれば。この国の発展だって他者には不可能だったが、父さんだからこそ可能な出来事だ。

「ふむふむ……そうよ、そうなのよ! だからお父さんって凄いのよ?」
隣を見ると、瞳を輝かせて大きく頷く我が妹が……
また病状が悪化した。

「さ……と言う訳で、偉大なる宰相閣下が機密事項をリュカ様に暴露してしまったので、後は成り行きを見守りましょう。ジョディーも皆も“本来”の仕事に戻り、王家の方々も邪魔ですので解散して下さいませ」
誰もが納得(ウルフ君を除く)し、面倒事から解放されたのを見計らってユニがこの場の指揮を執る。

「偉大で聡明なる宰相閣下も、私如きにしてやられた事を気に病んでない
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