暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga13戦導の武神〜King of armed force〜
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いないが高位神器による徹底防御。その強さからして戦導の武神、武勇王と称された、人類最強の肉体と畏怖されていた。生半可な魔術も神器も通用しない、まさしく怪物だった男だ」

アイリの例えに噴き出してしまったが咳払いして仕切り直し。武勇王レオンは、四王の中で最強と言っても過言じゃなかった。真っ向から戦えるのは俺たち“アンスール”の中でも俺、ステア、ジークのみだったからな。

「そこまで言う? あなたのオリジナルやその仲間は、どうやって倒し――」

「休憩中申し訳ないが、行かせてもらうぞ!」

振るわれる大きな右拳から逃れるために俺とルミナは別方向に後退し、ただの魔力付加パンチで強大な魔力爆発を起こし、巨大なクレーターを作るレオン(仮)よりさらに距離を開ける。その様にアイリが『はあ!?』と驚きの声を上げた。

「くそが・・・! 記憶・体格・魔術だけでなく、その火力まで受け継いでいるとはな!!」

降り注ぐ瓦礫や砂塵で視界が悪くなる中、奴が「リターンマッチだ、神器王!」と再度俺に向かって突っ込んできた。

「おい! T.C.は局員を襲ってはいけないんじゃないのか!」

――屈服させよ汝の恐怖(コード・イロウエル)――

「しかしお前は持っているのだろう? 我らの目的を! それをいただこうと思うのだ!」

レオン(仮)の両側から出現させた巨拳イロウエルで挟撃するが、奴はデコピン1発でイロウエルを粉砕。両手が左右に開いた今、「シーリングバインド!」を同時に13個と発動して奴を拘束する。だがすぐにバインドが引き千切られ始めた。

「今のお前と我との相性など在って無いようなもの! かつてこの身を貫いた神器の雨! それを使わぬお前なんぞに負けはしない!」

「当たり前だ! 神器を使う上級術式はどれも殺害用のものばかり! 使えるものか!」

――深淵へ誘いたる微睡の水霧(ラフェルニオン)――

レオンはかつての大戦で、俺が殺した相手だ。戦争じゃないんだ。殺す必要もないし、殺すわけにもいかない。目の前の男はあくまで前世の記憶に体を使われているに過ぎない。捕えてもまた逃げられるだろうが、今は無力化さえすれば俺たちの勝ちだ。というわけで、選んだ術式は下級水流系の対象を強制的に眠らせる霧を発生させるラフェルニオン。

「セラティナ!」

「うんっ!」

――一方通行(サンダルフォン)の聖域――

残るバインドも4つまで減っていたところでセラティナが結界を展開してくれた。即効性のある眠りの霧と共に結界に閉じ込められたレオン(仮)は、「おのれ・・・」とウトウトし始めた。さすがの奴も眠気と魔力生成阻害の結界の中では堪らないだろう。

大戦時(かつて)は実行する必要もなかった、神器王(おれ)と|結界王《セラテ
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