暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga13戦導の武神〜King of armed force〜
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がって「了解!」って敬礼した。

†††Sideアイリ⇒ルシリオン†††

本局のトランスポートからここ第1無人世界ファーストへとやって来た俺たち特騎隊。俺が人間だった頃はこの世界は防衛衛星だったな。当時は次元航行船なんて便利な技術は無く、転移門での世界間移動しかなかった。だから自世界と多世界の間に侵略阻止用の衛星を置くことは常識だった。

(今思えば、魔術(ひと)の力で他所から衛星を軌道上に引っ張ってくるなんてふざけた話だな)

「「お疲れ様です! お待ちしておりました!」」

そんな俺たちを出迎えたのは本局武装隊。部隊番号は確か3391。挨拶をくれた隊長と副隊長に俺たちも「お疲れ様です!」と敬礼を返した。クリスタルスカルの監視部隊として派遣されており、俺たちが回収することで任務を完了とする隊だ。

「ではご案内いたします。こちらへ」

隊員2名がクリスタルスカルへの案内をしてくれるようだ。彼らの視線の先には人ひとり入れるかどうかの小さな穴。穴の周囲には砕かれた岩の破片が散らばっている。どうやら岩が入り口を防いでいたようだ。

「ナイト2、ナイト6、エイダー2、エイダー4。4人に回収の任を命じる。残りはわたしと共に周囲を警戒」

俺とミヤビとアイリとセラティナが回収班、シャル達が入り口の防衛班になるようだ。俺たちはシャルに「了解!」と応じ、回収班である俺たちは、案内役の2人に付いて穴の中に進入する。縄梯子で深い深い穴を降り、人の手によるものではない天然の地下道へと到着した。案内役の2人が魔法で明かりを作ってくれていることで、真っ暗になることはなかった。

「ルシル副隊長・・・」

「ああ。地上に居た時にも僅かに感じ取れていた魔力反応が、地下道に降り立ったらさらに強く感じられるようになった。大物だぞ」

「こちらです。上と下、両方に注意しながら付いて来てください」

地下道を進むこと3分ほど。ようやくたどり着いたのは何らかの儀式場。最初の調査に設置された物か、魔力灯が壁面に沿って数基とあった。

「動物の骨だけじゃなくて人骨まで・・・」

「無造作に積み重ねられてるってことは、生け贄とされたのかもしれませんね」

セラティナとミヤビが眉をひそめた。それほどまでに数えきれないほどの骨が四方に山となっていた。生け贄に捧げられた人たちとすればとんでもない悪行だ。俺が人間だった頃は生け贄儀式は普通にあったから、2人ほど怒りを覚えない。

「こちらが回収目的のクリスタルスカルです」

「私たちではやはり・・・触れません」

もうボロボロな祭壇の上に鎮座しているクリスタルスカル。隊員の1人が触れようとすると、見えない力場で手が押し返される。セラティナがその様子に「触れないようにするための結界だ
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