蛇姫たちのハロウィン
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。ただ、彼女は一体シリルに何を仕掛けようとしているのか気になった私は、その中身を聞いてみることにしました。
「サクラはシリルにどんなイタズラするの?」
それを聞いた途端、彼女は嬉しそうにニヤリと微笑みました。それは何やら悪党のようなものにも見えたため、一瞬背筋に冷たいものが流れたのを感じます。
「ミニスカのゴスロリ姿にしてソフィアさんに送りつけます!!」
「それは絶対やめてぇ!!」
ゴスロリシリルは見たいけど、ソフィアに送りつけられたらもう二度と帰ってこないような気がする。向こうにはカグラさんもいるし、一緒になって弄ばれそう・・・
「いえ!!絶対やります!!まずはシリル先輩を見つけなければ!!」
「ちょっと!!待ってサクラァ!!」
猛スピードでギルドから飛び出していくサクラの後を追いかける私。その姿をギルドの人たちは見ているだけで、全然手を貸してはくれないのでした。
シリルside
ゾワッ
「ん?どうしたの?シリル」
「いや、なんか嫌な予感がしたんだけど・・・」
目的地へと向かう中、ふと悪寒がして体を擦る。今日はハロウィン・・・確かに冬は近付いてきているけど、急に寒くなるなんていくらなんでもありえない。
「バカなことしてないで早く行くぞ」
「そうそう!!お菓子が待ってるよ!!」
先を行くレオンとラウルはウキウキとした足取りで歩いていく。なんかあとでこの身に何か不幸が襲ってきそうな気がするけど、今はそんなことを気にする必要もないか。
「それよりもお菓子だもんね!!」
俺たち三人はそれぞれで仮装を行いある場所へと向かっている。ラウルに持ってもらって空を飛んでいけばすぐなんだけど、残念ながら彼は一人ずつしか持てないため、こうやって歩いていくしかないのだ。
「お!!あった!!」
「やっと見えてきた!!」
森の奥深くまで来ると、ようやく目的の建物が見えてくる。それによりレオンもテンションが上がってきているようで、少しずつ歩く速度が上がっていく。
「でも大丈夫かな?怒られないかな?」
レオンに続いて俺も速度を上げると、隣にラウルが不安そうな顔をしながらついてきた。
「大丈夫大丈夫!!その時はみんなで怒られようよ!!」
「そうそう!!」
「それは大丈夫って言わないんじゃないかな!?」
俺とレオンは全然彼の慌てていることを気にすることはしない。俺たちもうっすらわかってはいるのだから。たぶん怒られちゃうんだろうなってことくらいは。
「せーので行くよ?」
「一緒にね」
「言わないとかなしね?」
扉の前まで来て三人で示し合わせる。普段お世話になっている|蛇姫の鱗《ラミアス
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