NO.012 門の前での騒動
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見ていた人達も同じように頭を垂れて体を震わせていた。
これはイズクのスキルである『全言語理解&服従』か!
こんな使い方もできるなんて……イズク。恐ろしい子!
思わず紅バラ顔になりそうだよ。
そんなイズクはというと呑気な顔をしつつ、
「ふぅ……これでよかったかな? あのままだったらリムルさん、暴発していたかもだし……」
「なにもいえねぇ……」
今後、イズクがキレたらこういう事も平気でしてくるって事を肝に銘じておかないとな。
だけど、そんな俺とイズクの行動が門番達にはやはりおかしく見えたらしく、
「おい! お前たち、なにをやってんだ!?」
と、門番達が俺達に突撃してきていた。
うん……。
こればかりは言い訳できないね。
被害は最小限とはいえバカども含めて全員あの場で跪いちまってるし……。
俺はすぐさまにスライムの姿に戻ったけど、なんかそれでも門番達は警戒していて、特にイズクに驚愕の目を向けている。
おそらくバカどもは気づかなかったようだけどイズクの聖なる気配にも気づいたのだろう。
「……とりあえず大人しく連行されてください」
「わかりました」
「はい。ゴブタ君、いくよ」
「? 終わったんっすか?」
イズクにそう促されてようやくゴブタも気づいたのか立ち上がった。
さっきまでの騒動を本当に最後まで約束を守って聞いてなかったゴブタが一番の大物なのかもしれない……。
連行されながらも俺はそう思ったのであった。
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