NO.012 門の前での騒動
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功しないとなと息巻いていた。
そんな事を思いつつ、列に並んでいたのだが、やはりゴブタのフラグは回収されるものだと神が言っているかのように、
「おいおい。魔物がこんなところにいるぜ?」
「まだ中じゃねーからここで殺してもいいんじゃね?それになんか可愛い獣人もいるし、そいつも魔物の奴隷にでもしちまうか?」
「そうだな。おい、お前ら。荷物を置いて行けよ。それで見逃してやる」
と、どこぞのテンプレのような三下のような二人組にそう言ってイズク達は絡まれてしまった。
なんか、とってもやられ役のようなことを言っている二人組に絡まれちまった。
こういうのって厄介な奴らなんだよね。
どこかのファンタジー小説とかだとこういう奴らは痛い目を見ないと何度でも復活してきてなにかしらの邪魔をしてくるのがセオリーだからな。
しょうがない。
「イズク。ゴブタの事は頼むぞ?」
「うん。別にいいけど……やりすぎないようにね?」
「了解っと。おおい、ゴブタ君……前に教えたルール3は覚えているね?」
「はいっす!『人間は襲わない』!」
「それじゃ少しばかり目を瞑って耳をふさいでおいてくれ」
「……? よくわかんないっすけど、了解っす!」
それでゴブタが地面に顔を付けて目を耳をふさいでいるのを確認する。
イズクは苦笑いを浮かべているけど、まぁいいんじゃね?
ルールを決めた俺が真っ先にルール違反をするところを部下に見せる訳にもいかんっしょ?
だけど、それで無視されているのを気に障ったのか、
「おい! 雑魚い魔物のくせにこっちのこと無視してんじゃねーよ!」
「雑魚……?それは俺達のことか?」
「てめーらに決まってんだろ!獣人はわからんが、スライムなんか雑魚ちゅうの雑魚だろ! 言葉を喋るのは珍しいけどな」
「おいおい。それじゃとっ捕まえて商人に言葉を喋るスライムって言って売り飛ばすのもいいんじゃねーか?」
「違いねー! ついでにそちらの獣人の小娘も一緒に売っちまおうぜ!」
あ……?別に俺の事はどうでもいいけど、イズクを、どうするって……?
いまは抑えて抑えて……、
「おいおまえら! 今のうちに引くならさっきの発言も忘れて許してやるからさっさと順番を守って列に並んだらどうだ?」
「あっ!?」
よし。挑発にかかった。
すぐに激昂するところが程度が知れているな。
「雑魚のくせになめやがって! 俺達を怒らせやがったな!?」
「ここから生きて帰れると思うなよ!?」
と、またしても下っ端のような発言を繰り出す冒険者達。
うんうん。普通に上位の存在とあまり戦ったことがない事が伺える。
普通に人語を喋るスライムとか普通なら警戒するくらいする筈なのにそんな素振りすら見せないでいる
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