16,刀の重み
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ままだ。
下らない狩りに加えて、こんな見世物にまで参加させられるなんて。
善意でこの人に協力なんてするんじゃなかった。
漏れ出てしまう気配はどうしようもなく、それでもアルゴさんは相変わらずどこ吹く風だ。
クラインさんは私の横で苦笑いしながら、髪をグシャグシャとかいている。
本当に困っているのだろう。
私のせいで、本当に申し訳ないと思うが、私自身どうしていいのかがわからないのだ。
アルゴさんは、足を止めた。目の前にはいつの間にか圏内村が現れている。
「それではスペシャルゲストの登場ダ」
村の一角の家から示し会わせたように1人のプレイヤーが此方へと歩いてくる。
黒のコートに盾なしの片手剣。顔は中性的で見方によっては少女にも見えなくはない。
「ーーキリトさん!!」
「おお、マジかよ。キリトじゃねぇか!!」
本当のスペシャルゲストは私たちのテンションの上がった呼び声に対し、
「やぁ、ヤヨイさん。それと……クライン」
とやや強張った声で答えたのだった。
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