暁 〜小説投稿サイト〜
とある愚者の転生記
リリカルなのは編
第十二話 さ、さぁ、がんばって探そう!
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次元ポケットから取り出し封印し、封印し終わったジュエル・シードを四次元ポケットに片付けた。





 なんか、リニスと頼人と3人で散々どう集めるかを考えたのに、1日というか一瞬で21個集め終わってしまった。
 楽でいいけどなんだかなぁ。
 「お疲れさん」とお互い慰め合って、午後のお茶会に参加してジュエル・シードの探索は終わりました。






 その後の、とある1日

「ぐすっ………………、ひっく………………、うぇぇぇぇーん」
「あぁ、もうフェイトぉ、泣かないでおくれよぉ」

 ここは人通りも多い海鳴商店街。
 小学生ぐらいの少女が半べそをかいて歩いていた。
 少女は長く美しい金髪をツインテールにし、赤い瞳の(まなこ)を真っ赤にしていた。
 一緒に歩く女性はオレンジの髪を腰まで流し、ボリュームのある母性の象徴とかなりの身長にも関わらず、どこか活発な印象を皆に与える。
 ただ、今現在は泣いてる少女をなんとか泣き止ませようと一所懸命である。

「すぐ集まるかと思っていたけど………、甘かったかぁ」
「う、うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえん」

 はぁ、と思わずつぶやいた言葉に少女が反応し、いっそう泣き出した。

 目的のブツを探してこれでもう1週間になる………。
 使い魔たる己が主の姉の復活がかかっているのだから探すのに否やはない。ましてや、少し前から一緒に住んでいるオリシュのおかげで主の母子の仲は良好だ。なんとかしたいとは思う。思うが、この広い惑星の中で多分この辺という程度の情報の上に、無人世界でもないので大っぴらに魔法も使うこともできないので、なかなか探し出すことができない。

 勢い勇んで探しに来たが、ここまでまったく空振りだとどうしようもない。
 2人で探すには範囲が広すぎて限界かも知れない。

「2人にも手伝ってもらおうか………」
「それは、ダメ………」

 ぐずぐずと鼻をすすって返事をする瞳には、あきらめてない闘志がかいま見える。

「2人にはしっかりと研究してもらわないと………」
 確かにオリシュとプレシアはジュエル・シードを集めた後の研究が大詰めで、とてもでないが探索にまで手は回らないだろう。
 まぁ、それでも頼めばオリシュならなんとかしそうだが。

 どうやら大泣きしてフェイトの気持ちも浮上したようだ。まぁ、たまにはこの優秀すぎるご主人様の年相応な姿を見るのも良いかもしれない。

「さぁ、もうちょっとがんばろう」

 フェイトの意志は固い。例え成果が出ていなくても、大好きな母が集めてと言ったんだ、それに応えなくては、と朝早く仮のホームを出て、夕暮れになると仮のホームに戻る毎日を1週間続けてる。必ず休みを取りなさい、とオリシュに言われているので、
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