暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
第3部〜希望と絶望の宝石〜
第9話『あたしって、ほんと馬鹿…』
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さやかはすぐに起き上がる。その光景はその場にいた者達の心に突き刺さり、皆無言で解散していった。
「じゃあ、あたし達騙されていたの…」
さやかはキュゥべえに質問する。
「騙していないさ。ただ聞かれなかったから言わなかっただけさ。」
キュゥべえはしれっと答え、さやかのソウルジェムに触れる。
「これが肺が破裂する痛みだ。」
さやかはもがき苦しむ。
「君達にこんな思いをさせない為に、僕は魂をソウルジェムに変えてあげたんだ。君の魔法は癒し、その気になれば痛みを消し去ることだって出来る。それをどう使うかは君次第だ。」
さやかは一睡も出来ずに夜がふける。
翌日、さやかはクラスメイトの志筑仁美に会う。
「美樹さんおはようございます。上条さんの左手、治ってよかったです。それで、いつ告白なさるつもりですか?」
「それは…」
「自分の気持ちに嘘をついていませんか?私、明日の放課後、上条さんに告白します。」
「えっ…」
仁美の言葉にさやかは言葉を失う。
「それでは。」
仁美はそう言って去る。
夕刻、さやかは以前取り逃がしたリビングデッドと交戦していた。
「おい、大丈夫か!」
「無茶するな!変身!」
【CHANGE RIDE-BLAYBUCKLE-】
[turn up]
そこに魔法少女の姿になった杏子と、ブレイドに変身した雅が現れる。
「邪魔しないで…」
「本当に勝てるのか?」
さやかは憎悪の混ざった声で言うと、ブレイドの言葉を無視して素早くリビングデッドに近づき切り裂く。
「馬鹿め!俺の体は死んでいるから、痛みなどない!」
リビングデッドは平然と立ち上がる。
「へぇ〜、あんたもなんだ。」
さやかは自身の関節も壊れるであろう勢いでリビングデッドを攻撃する。
「本当だ。その気になれば、痛みなんて感じないんだ。」
さやかは壊れたような笑みを浮かべながらリビングデッドを何度も斬り付ける。
「やめろ!怖い!やめてくれ!」
自ら壊れながら攻撃してくるさやかに、リビングデッドは恐怖を覚える。しかし、さやかは攻撃の手を止めず、ついにリビングデッドは核を破壊されて撃破される。その光景を杏子とブレイドはただ見ていることしか出来ず、さやかはそのまま去ってしまう。
「…」
自室に入ったさやかは机に伏して泣きじゃくる。
「うぅ…馬鹿だ…あたしって、ホント馬鹿…」
to be continued.
次回、仮面ライダーディロード
「力を持つことの本当の意味はなんだろう。ただ強ければいいのだろうか。次回、『見え始める危険』」
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