暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
第3部〜希望と絶望の宝石〜
第9話『あたしって、ほんと馬鹿…』
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あるはずです。」
「重要な?」
「今の平穏を、続けることです。」
「はい…わかりました。ありがとうございます。」
まどかは雅の言葉に納得し礼を言うと家に帰る。
「さて、こうなると野宿生活か。多分ほむらさんは家に入れてくれないだろう。」
雅はかつて映司から習った野宿の方法を実践し、夜が明ける。
翌日、ほむらはゲームセンターでリズムゲームに興じている杏子にある取引をし、杏子はそれに応じて二人が外へ出ると空は既に暗くなっていた。
「約束通り、来たよ。」
陸橋の上、さやかはまどかを連れて杏子とほむらに会いゆく。
「美樹さやか、残念だけど貴女には消えてもらうわ。」
既にほむらは魔法少女服に変わり、戦闘態勢を整えている。それを杏子はプレッツェルを咥えながら、
「なあ、本当にこれを食い終わる前に勝てんのか?」
ほむらに質問する。
「とうとう始まるのか。」
それを雅は遠巻きから観ている。
「ええ、それだけあれば充分よ。」
ほむらは杏子の質問に軽く答える。
「随分その気じゃない!」
さやかもソウルジェムを取り出す。しかし、
「駄目ぇぇぇっ!」
突然まどかはさやかのソウルジェムを掴み橋の下に投げる。投げられたソウルジェムはトラックの荷台に乗り、そのままさやかから離れる。
「まどか!あんたなんてことを…」
さやかは突然倒れる。
「ッ!」
ほむらは急いで時間停止を使い、トラックを追いかける。
「おい!どういうことだよ、これ…」
杏子はさやかの肌に触れ、驚く。
「こいつ…死んでるじゃねぇか!」
杏子は驚愕の一言を言う。
「駄目じゃないか、まどか。友達をなげちゃ。」
その光景をキュゥべえは淡々と言う。
「おい…どういうことだよ…」
杏子はキュゥべえの首を捕まえて問いただす。
「まさか、君達みたいな脆い肉体で魔女と戦えだなんて言うわけないだろう。君達と契約する時、君達の魂は僕がソウルジェムに加工して、肉体から切り離させてもらっているんだ。」
キュゥべえはソウルジェムの秘密を明かす。杏子のキュゥべえを掴む手に力が入る。
「なんだよそれ…それじゃああたし達、ゾンビにされてるってことかよ!」
杏子は激怒する。
「君達に魔女と戦う力と願いを与えているんだ。そんな言い方は心外だ。」
「もしかして、あいつは知っているのか!」
「追いかけたんだ。きっと知っているのだろう。」
キュゥべえが答えると、杏子はキュゥべえを地面に叩きつける。
「はぁ…はぁ…」
その頃、ほむらは時間停止を駆使してさやかのソウルジェムを追いかけていた。そこに、ソニックのカードを使った雅が合流する。
「協力しますよ。」
二人はトラックにたどり着き、さやかのソウルジェムを回収すると、すぐに戻りさやかにソウルジェムを握らせる。
「あれ?」
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