暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga12幼い狂気〜Queen of illusion〜
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発案者のセレス、あと余裕がないのかルシルを除いた、他のみんなからの『了解!』を確認。

『すまん、了解だ!』

刺突を行うために突進してきた“T.C.”の懐に潜り込み、そのまま担ぎ上げてからの床に叩き付けたルシルも遅れて返事をくれた。起き上がろうとしてたアイツを床に縫い付けるように、ルシルは両腕と腰と両脚にバインドを発動。

「斬らせろぉ! 肉ぅ、生きた肉ぅ! 骨も筋肉も内臓も斬って斬って斬ってぇ! 血のシャワーを浴びたいんだよぉぉぉ!!」

「後でキッチリ解放してやるから、今は眠れ」

『跳んで!』

――愚かしき者に美しき粛清を(センテンシア・コンデナトリア)――

ルシルが“T.C.”を封じた後、それを確認したセレスの合図と同時にジャンプしたわたし達は、一瞬にして床が凍り付く様を見届けた。着地の際に転ばないように注意しながら床に降り立って、骸骨兵士たちを確認する。セレスの凍結魔術によって骸骨兵士たちは完全に凍結されていて、“T.C.”も胸から下が凍り付いてた。

「あ・・・が・・・」

「よう。意識は取り戻せたか?」

「がぁぁぁぁぁぁぁ!!」

“T.C.”は叫び声を上げて足掻き始めた。凍り付いてる“ティシュミホール”から魔力が放出されて、氷にヒビを入れた。“ティシュミホール”を持つアイツの手に向かってセレスが螺旋状の杭「ディアブロ・クエルノ!」を放って、手首を貫いた。
それでも魔力の放出は収まらず、まずい、とわたし達が思った瞬間にはルシルが動いてた。ルシルは振り上げた“グングニル”を“ティシュミホール”目掛けて勢いよく振り下ろした。“グングニル”の穂先は氷を割り、さらに“ティシュミホール”の柄を叩き折った。その衝撃は床を、わたし達を揺らした。

「び、ビックリしました・・・」

物理的な振動もそうだけど、“グングニル”から放たれた魔力波もまた凄まじくて、わたし達はペタリと床に座り込んだ。特にミヤビは初めての衝撃だったみたいで目を丸くしてる。ルシルはそんなわたし達に「すまんすまん」って謝った。

「神器、破壊したの?」

「いや柄を折って一時的に機能不全に陥らせただけだ。それに、ランクが1ケタ台の神器はそう簡単に破壊できない上に再生能力も保有している。一時しのぎに過ぎないよ」

ルシルは“T.C.”の手から折れた柄を奪い取り、“ティシュミホール”のヘッド部分も氷の破片を取り除いて持ち上げた。

「あの、大丈夫なのですかルシル副隊長? T.C.の様子から見るに、その神器を持つと性格がその・・・」

「ん? あぁ、自画自賛はあまりしたくないけど高位の魔術師であれば、なんとか耐えられるよ。ま、機能不全に陥っている今だからこそ大丈夫、と言った感じだ。ランク1ケタ台の魔造兵装は本来、人
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