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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
崩壊-このせかい-
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出してきた。
「え…?」
「え?って、握手よ握手。」
なんでこの人は最初からそんなハードルの高いことばかり要求してくるんだろう。
だ、大丈夫かな…俺の手汚くない?菌がうつりそうとか言われない?
ともかくズボンにこすってなるべく綺麗にしてから、恐る恐る武蔵ちゃんの手を握った。
細くて綺麗な、柔らかな女性の手。
こんな手をした人が、さっきあんなモンスター達をやっつけたんだ…。
そして
「あっつ!?」
手の甲に焼け付くような痛みを感じ、慌てて手を離す。
するとそこにはお約束と言うのだろうか
「これってまさか…令呪?」
「当たり。これで私と大和くんは、正式にマスターとサーヴァントっていう主従関係として成立しました!」
赤い、剣のようにも雷のようにも見える紋章。
これが…俺の令呪…。
1度離した手をまた握り返される。
こうして、俺は1度は死んだものの何故か行き返り、宮本武蔵のマスターとなった。
こんな世界で、面白おかしく生きられるのはよく分からないけど…。
?
「世界がこうなった原因も…よく分かってないんだよな…。」
それから、
武蔵ちゃんからは彼女がわかる限りの事を聞いた。
世界はどうにかなってしまったこと。
俺の会社に生き残りはいなかったこと。
そして…なんと俺は1週間も昏睡状態だったということ。
眠っているうちに身体がこのようになってしまったらしい。
そして一箇所に留まるのも良くないと思い、俺と武蔵ちゃんは外に出ることにした。
「ええ、私もよく分からない。それに、前触れも何も無かったんでしょう?」
「うん…本当に突然だった。」
前触れ…強いて言うなら地震だろうか。
それから窓を見てみたら異様な光景が広がっていたわけだし。
「にしてもすごいわね…どこも魔力だとか神秘で溢れてる…。」
「それって…すごいことなの?」
「そうね…言ってしまえば神代のそれとほぼ変わりないくらい。」
というと…FGOでいうバビロニアだとかそこら辺くらいということなのだろうか?
なるほど、魔力が満ちてるからこうしてモンスターがいるんだね。
納得。
「ところで大和くん。」
「はい?」
歩きながら話をしていた中、武蔵ちゃんがこちらを振り向いた。
「それ…なに?」
「何って…竹刀だよ。」
「それは見れば分かります。」
遺品とでも言っておこうか。知らない人のだけど。
俺が武蔵ちゃんと初めて会った時、偶然拾った竹刀だ。
「いやその…護身用に持っておこうかなーと。」
「護身用って…大和くんは私のマスター。剣となり守るのがサーヴァントである私の役目。護身用なんて必要ないと思うけど?それとも私じゃ不安?」
「いや…決してそうい
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