暁 〜小説投稿サイト〜
SAOもう一人の聖騎士
追想〜赤き侍と機械の王〜
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「おぉクラディール!お前もOZインゴット狙いか?」

アインクラッド第七十層ダンジョン、ガンダラ要塞。そこで出没するモンスター達から優秀なインゴットがとれる為人気のスポットだ。俺とリズが狙うのはこの要塞で現れる最も強いモンスター、<ギア・ジェネラル>からドロップする最高級インゴット、オリハルコン・ゾルチタニウムインゴット(通称OZインゴット)だ。

「あぁクライン、頑張ろうぜ」

ニヤリと笑い合いクライン達風林火山と別れる。さて、行こうか!

リズベットサイド

クラディールが攻略組であることは知っていたけれど、実力は想像以上だった。まず、動きがなれている。あたしは珍しくどんな授業にも真面目にする方だったのでよく解るが、単純に剣道の他にも様々な武術の心得があることが体捌きからよく解った。

「らぁっ!」

強力なモンスター<ギア・ソルジャー>が放つ攻撃をステップとパリィで受け、その攻撃で出来た隙を逃さず強力な四連撃を叩き込む。あたしもそれなりにメイスの使い手だが、あいつはあたしにモンスターにとどめを刺させる程度で、あたしの出番は全くと言っていいほど無かった。

「そろそろみたいよ、頑張ろう!」

ガチガチと色んな機械の付いたスライド式のドアを開けると、何年も前に錆び付いた歯車を無理矢理回しているようなボロボロの巨人が現れた。

「ええっと、攻撃パターンは銃乱射、片手剣スキル、機械兵召喚らしいわ!気をつけてね!」

「行くぜぇクラディール!あの機械野郎に目にもの見せてやろうぜ!」

クライン達風林火山が雄叫びを上げる。クラディールも、キリトと同じニヤリと笑うと、クライン達に続いた。

「さぁ、フィーバータイムのスタートだ!」

クラディールサイド

まず前衛に出たのは風林火山の壁役(タンク)二人だ。一人が穂先が二つに分かれた槍で機械将軍の剣を受け止め、もう一人が細身の穂に三日月型の刃がついたもう片方の壁役(タンク)が持つ槍より僅かに短い槍、いわゆる崩天牙戟をボスの右膝に射し込んだ。それによりボスはバランスを崩し膝を突く。そうして生まれた決定的な隙を逃さず、俺を含めた全員がボスに突貫する。

「だらっ!」

まずは風林火山の片手剣使いが一撃。斜めから、左から、大上段から。流れるように攻撃が繋がって行く。片手剣最上位剣技<ノヴァ・アセンション>。

「でぇぇぇぇい!」

今度は壁役(タンク)兼攻撃役(ダメージディーラー)の斧使いがスイッチした。両手斧最上位剣技<ダーティアン>。ただの大上段からの縦斬りだが、それが名前付き(ネームド)Mobすら一撃で両断する威力を秘めている。

「おぉぉぉぉっ!!」

俺の役割はボスが召喚する機械兵を倒す事。それと隙を見てボスに攻撃する事。つまり遊撃
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ