NO.004 忠告と特訓
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いくスタイルなのだ。
特に今は炎と氷のレーザーに関して考え込んでいる。
うまくすれば二つのレーザーを集束して大技を放つことも可能かもしれないからだ。
技が完成して命名するとすれば『ビッグ〇ン・アタック』だろうか……?
そしてさらにここに帯電している電気を合わせれば炎・氷・雷の三つの属性が合わさったレーザーが放てるかもしれない。
他にも『妖術』を使えばやりようはいくらでもあるので出久としては生前に書いていたヒーローノートの記憶をフォウから脳内に再現してもらって訓練法などを学んでいった。
…………そんな、出久の訓練している姿を遠目で見ていたトレイニーはというと、
「(まさか……イズク様はそのうち魔王にも匹敵するほどの魔素量と強さを獲得するのではないでしょうか……?)」
と、成長著しい出久に対してある意味で畏怖の念を抱いていたり。
同時に、
「(だからこそ、わたくしがしっかりと正しい道へと先導して差し上げないと……ッ!)」
と、この世界の知識を教える際にはしっかりとしないとと思っていた。
ただでさえ出久は真面目で勉強熱心な性格だから余計にトレイニーの教育者としての顔が出ているとの事。
……さらに付け加えると、出久の身体的成長は推定10歳くらいから全然伸びていないために小さい子供を育てている感じみたいで母性を刺激されるとかなんとか……。
ただ、トレイニーは出久の話を聞いているはずだから忘れていると思うのだが、出久は生前に子を産み親になって育てるなどしているために……子育て経験に関してはトレイニーよりあったりなかったりするのだ。
そこはもう本当に言わぬが花である。
…………それから出久は特訓を半年以上続けていたある時であった。
「ッ!?」
突然トレイニーの顔が驚愕に染められていた。
「トレイニーさん!? どうしましたか!!」
「あ、その……暴風竜ヴェルドラ様の気配が消えてしまったのです……」
「ヴェルドラ様って……世界に四種しかいない魔竜で今は洞窟に封印されているって話の……」
「はい。そのはずなのですが……なにかが起きたのかもしれません。イズク様、申し訳ありませんが教育に関してはここまでになりそうです。ヴェルドラ様という抑止力が消えたことによりジュラの大森林に生息する魔物達は動揺し、領地争いが起きるかもしれません。さらには……」
「諸外国や魔王達も動き出すかもしれない、と……」
「はい。よく学んでいますね。その通りです。ですからイズク様には申し訳ないのですがスキルの訓練もだいたい済んだでしょうし、視察の意味も込めて魔物の村などを見て周ってほしいのです。なにごとも経験ですね」
「わかりました」
「あ、ですがあまり大きな行動はなさらない様に……。目立てばそ
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