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やはり俺達の青春ラブコメは間違っている。
第一章
なかなか雪ノ下 雪乃に話を聞いてもらえない俺は中身が歪んでいる。
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「比企谷と桐山もこの調子で捻くれた根性の更生と腐った目の矯正に努めたまえ。では、私は戻る。君たちも下校時刻までには帰りたまえ」
 なにか聞き忘れてる気が...。あっ、この部活って何部なんだ?

「あのちょっと待ってください」
 平塚先生を引き留めようと先生の手を取った。その瞬間、
「えっ? 痛っ、いたたたたたっ! 比企谷たすっ、...助けてくれ!」
 腕が(ねじ)られていた。必死で比企谷に助けを求めているとようやく解放された。

「なんだ桐山か。不用意に私の後ろに立つな。しっかり技をかけてしまうだろう」
「先生っ! あなたはゴルゴか何かですかっ! あと技をかける時点でアウトですけどせめてうっかりにしてください。しっかりすんなよっ」
 先生に対してはなるべく敬語を使う俺でも最後は言動が綻んでしまった。

「注文が多いな...。それで、どうかしたのか?」
「どうかしてるのはあなたの方だと...。あー、なんですか更生とか矯正って。俺は歯の噛み合わせか?それと、ここ何部なんですか」
 俺が聞くと比企谷も気になるのか真剣になる。俺達の話を聞く用意が整うと平塚先生はしばし思案顔になる。

「雪ノ下は君たちに説明してなかったのか。この部の目的は端的に言ってしまえば自己変革を促し、悩みを解決することだ。私は改革が必要だと判断した生徒をここへ導くことにしている。精神と時の部屋だと思ってもらえればいい。それとも少女革命ウテナといったほうがわかりやすいか?」
「余計わかりづらくなりました」
 というかついていけない。でもそれを言うと射殺されかねないので言わないことにした。...のだが。
「そうですね。それに例えで年齢がばれますよ...」
「...なぁっ! 比企谷(ダンカン)バカ野郎!」
 比企谷ぁぁ! それは「名前をいってはいけないあの人」の名前以上に言ってはいけない(著作権的に)...いや、振ってはいけないあの例の話題(としのはなし)だろ!

「...何か言ったか?」
「「...なんでも(ないっす)ないです」」
 ―はい、銃殺(じゅうさつ)
 とんでもなく冷ややかな視線に俺たちはあっけなく射殺され小声で呟きながら肩を縮こまらせる。
 そんな俺達を見て平塚先生はため息をついた。

「どうやら彼らの更生にはてこずっているようだな」
「本人たちが問題点を自覚していないせいです」
 先生の苦い顔に雪ノ下は冷然と答えた。
 ...なんなんだ、この居た堪れない感じ。ふと横を見ると比企谷はどこか懐かしそうな顔をしていた。
 まだ自分に期待していた少し昔の懐かしい思い出でも思い出しているのか...、それとも小六のときにエロ本の所持がばれて両親の前で懇々(こんこん)とお説教されているときに今の状況は
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