第一章
なかなか雪ノ下 雪乃に話を聞いてもらえない俺は中身が歪んでいる。
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! ってか気づいてくれ!
雪ノ下は比企谷に呆れて、頭痛でもするかのようにこめかみに手を当てた。
「あなた、馬鹿なの? 美的感覚なんて主観でしかないのよ? つまり、あなたと私の二人しかいないこの場では私の言うことだけが正しいのよ」
ん〜? 俺がナチュラルにいないことにされてるぞ。俺が不思議がっていると比企谷が悔しそうに言った。
「め、滅茶苦茶な理論な筈なのになぜか筋が通ってる...」
「いや比企谷、全然筋通ってないからね? 第三者である俺がいるから!」
何なのコイツら? 俺のこと虐めてるの?
ほんとはお前ら仲良しなんじゃないの? 俺のこと嫌いなの? ...いや、まぁ好きと言われるのも嫌だけど。
「そもそも、造作はともかく、あなたのように腐った魚の目をしていれば必然、印象は悪くなるわ。目鼻立ちなどのパーツうんぬんではなく、あなたは表情が醜い。心根が歪んでいる証拠ね。...それと隣の桐山くんだったかしら? あなたは表情に出てないだけで中身は相当歪んでいるわ。だってあなたも目が腐っているもの」
只今、驚愕の事実が発覚! 俺の目が腐っていることが判明した。...嘘だよ。最初の時から薄々気づいてたよ。
あと、雪ノ下。お前も俺と比企谷のこと言えないだろ。
顔はよくても中身相当アレな感じだと思う。だって目つきとか完全に犯罪者だぞ。顔は可愛いのに全然可愛いげがない。
...それと比企谷、勘違いするな。お前は可愛いげがないんじゃない。普通に「可愛くない」んだ。
あれ? なんで俺、比企谷(男)の可愛いげがどうのこうの言い出してるんだろう。...っ、気持ち悪い。
...と俺が猛烈な吐き気に襲われていると雪ノ下は肩にかかった髪を払いながら勝ち誇ったように言った。...おえっ。
「だいたい成績だの顔だの表層的な部分に自信を持っているところが気に入らないわ。あと、腐った目も」
「「もう目のことはいいだろ!」」
ほんとこの話題はもういい...。反論出来ないだけに心へのダメージも大きい。
「そうね、今さら言ってもどうしようもないものね」
桐山 霧夜の心に9999のダメージ。しかし霧夜は歯を食い縛った!
桐山霧夜の攻撃!流石に頭にきた。
「そろそろ俺達の両親に謝らないか?」
すると雪ノ下もさすがに反省したのかしゅんとした顔つきになる。
「確かに桐山くんの言うようにひどいことを言ってしまったわ。つらいのはきっとご両親でしょうに」
雪ノ下の攻撃! ...ハルマゲドン!!! 急所に当たったぁ! 桐山 霧夜の心に計り知れないダメージ!
しかしそれでも霧夜は口を開こうとする...。
―だが、味方の八幡がそれを遮った。
「桐山、もういい俺たちが悪かった。いや、俺の顔が
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